渋谷区、旧大和田小跡地などの大規模建設整備構想

プラネタリウムやファッション・デザイン文化振興拠点などが整備される旧大和田小学校跡地施設(写真=イメージ)

プラネタリウムやファッション・デザイン文化振興拠点などが整備される旧大和田小学校跡地施設(写真=イメージ)

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 渋谷区は、2010年までに着工予定の新施設や旧施設の移転・建て替え計画など、今後行う大規模な施設整備について、概要を公開した。ホールやプラネタリウムなどを備える旧大和田小学校跡地施設や、区内初となる小中一貫校、各所に開設する新たな区民施設など、2013年までに整備される主な施設の詳細が明らかになった。総事業費は約400億円。

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 計画は、桑原敏武区長が掲げる公約に基づき策定した5項目「コミュニティーの振興」「教育の充実」「子育て環境の整備」「長寿社会を楽しむ施設・体制の整備」「旧大和田小学校跡地施設整備」に基づくもの。

 コミュニティーの振興では、老朽化した施設の建て替え計画やコミュニティー活動の拠点を増やす計画を盛り込む。東郷神社隣の新・原宿警察署建設予定地には明治通り拡幅事業で千駄ヶ谷出張所が移転、新たな用地を東京都から取得し新施設を建設する計画。出張所に加え、温水プール、文化・教育・福祉・多目的集会施設を併設し、施設規模は6,000平方メートルほどになるという。2010年7月に着工し、2012年7月開設予定。

 区民向けの施設では、独立行政法人都市再生機構との共同事業で恵比寿区民施設を2009年12月までに着工する。出張所、区民集会施設、保育園のほか余裕スペースには住宅を整備。保育園には既存のひがし健康プラザ子育て支援センターを移転・併設する計画で、総施設規模は約5,700平方メートル。2012年4月開設予定。

 区民施設はこのほか、神宮前穏田区民会館の建て替え施設を予定する神宮前区民施設の建設(今後移転計画などを協議)をはじめ、西原図書館の改装に併せて行う西原出張所移転・西原区民施設新設(2008年7月着工、2010年4月開設予定、施設規模=約1,300平方メートル)、大向区民施設の改築(2009年10月着工、2011年4月開設予定)などの計画が明らかになった。

 計画主旨のうち教育施策の充実に向けて開校するのは、区内初の小中一貫教育校で、本町中学校内に建設する「本町小中一貫教育校(仮称)」。本町中学と本町小学校、同東小学校を基本とし、校庭内に温水プール、体育館、100メートルの直接走路などの教育環境を有した地上5階・地下3階(規模=約16,000平方メートル)の施設を建設する。2009年4月に着工、2012年4月に開設予定。

 このほか、鉢山中学校を理数教育重点校として整備。図書館整備では、神宮前1丁目に2010年3月開設予定の「新中央図書館」と連携し各校の読書活動を支援するほか、笹塚学童館施設2階に子ども向け図書館を開設。既存の代々木図書室の4階フロアを活用し閲覧室を新設する計画も盛り込んだ。

 子育て支援施策の推進では、「待機児ゼロ」を目指し保育施設の強化に取り組む。西原学童館跡を改修し許可保育園を新設(2008年6月改修着工、2009年3月開設予定)するほか、旧大和田小学校跡地施設内にも保育園を整備。このほか、既存の代官山保育園、恵比寿保育園、新橋保育園、大向保育園は、区民施設の改築などに伴い、いずれも建て替えを行う。また、現行の学童保育事業は学校での放課後クラブ事業へと移行し、学童館をすべて廃止。廃止後の施設は乳幼児や小学生のための子育て支援施設や障害者福祉施設への有効活用を図る。

 高齢社会課題への対応策では、旧代々木高校跡地と本町地区に、それぞれ特別養護老人ホームを整備。これに合わせ家族介護者向けのショートステイ施設やデイサービス施設も整備する。両施設ともに床数は100床(うち20床はショートステイ用)を予定しており、代々木は2010年11月着工、2013年4月完成予定、本町は「本町小中一貫教育校(仮称)」の完成を見極めた上で計画を進めるとしている。敬老館など既存の4つの高齢者施設も建て替える計画。

 プラネタリウムの整備などで注目される旧大和田小学校跡地施設は、当初予定していた教育センターなどの設備を他施設に譲り渡すことで設計変更を行った。日本伝統に「ふさわしい」小ホールと、クラシック音楽中心の中ホールで伝統文化や音楽などの文化交流の場とするほか、練習室5室を設け区民に開放する。プラネタリウムは、全天周スクリーンと最新技術を導入。子ども向けには、大学などの研究機関と連携し、ロボットなど学校以外の体験プログラムを提供する「こども科学センター」も整備する。

 施設にはこのほか、健康センター、医師会館・医師会附属看護学校、女性センターなどを整備。新たな取り組みとして、ファッション・デザイン文化の振興と世界に向けた情報発信を目的に、「渋谷発のファッション・デザインプラットフォーム」を立ち上げ、施設内に中心拠点を設ける。具体的には同分野に新規参入しようとする個人や法人のための支援オフィススペースを整備するほか、アトリエやスタジオ、専門講座開設用のスペースを開設、交流会などのイベントも積極的に実施していく。

 これまで旧大和田小学校の校舎、体育館などを利用して事業展開してきた「ケアコミュニティ桜が丘」「シニアいきいき大学」などについては、建て替え後施設配置を行い、活動を続ける。施設は地下3階地上12階、延べ床面積=約27,400平方メートル。2007年10月に着工し、2010年6月完成予定。

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