映画が見る「東京」を特集上映-東京国際映画祭・特別企画で

「東京暮色」(1957年、小津安二郎監督) ©松竹株式会社

「東京暮色」(1957年、小津安二郎監督) ©松竹株式会社

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 10月20日に開幕する「第20回 東京国際映画祭」の特別企画として、同20日より渋谷Bunkamura(渋谷区道玄坂2)などの主会場で特集上映「映画が見た東京」が行われる。

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 東京国際映画祭は、コンペティション部門をはじめ、特別招待作品部門、アジアの風部門、日本映画・ある視点部門などの主要部門から成る日本最大規模の映画祭。会期中は自主企画、共催・提携企画を含め世界各国から200本以上の作品が集まり、映画の祭典を盛り上げる。

 主要部門は今年、日本未発表作品に焦点を当てた「ワールド・シネマ」と東京を舞台にした作品を取り上げる「映画が見た東京」を新設。同祭の20周年記念として企画された「映画が見た東京」では、戦後から今日までさまざまな表情を見せる「東京」をテーマに、特別上映作品の「ALWAYS続・三丁目の夕日」(2007年)を含む全51作品を上映する。

 特集では作品を9つのカテゴリーで上映。戦後復興間もない東京を振り返る「戦争の終わり、復興の始まり」では、焼け野原になった東京の未来を予見する「二十年後の東京」(1947年)、黒澤明監督の初期作品「素晴らしき日曜日」(1947年)、「野良犬」(1949年)など歴史的にも貴重な作品がスクリーンで蘇る。

 「変わり行く町、変わり行く人」は1950年代~80年代の7作品を選んだ。小津安二郎監督「東京暮色」(1957年)では、東急線・大崎広小路の高架駅など山の手と下町の風景が対照的に描かれる。森田芳光監督「の・ようなもの」(1981年)は、主人公が真夜中に歩き続ける堀切~浅草の風景が心に残る。

 東京を舞台に起きる事件を描いた8作品を取り上げたのは「東京サスペンス劇場」。子どもの誘拐事件を追う二流新聞記者を石原慎太郎・現東京都知事が演じる「危険な英雄」(1957年、鈴木英夫監督)、20世紀末~21世紀初頭の東京を舞台に描かれる近未来ポリスアクションの劇場版「機動警察パトレイバー The Movie」(1989年、押井守監督)など。

 特集には、男女を題材に取り上げる「男と女が見る風景」、街の情熱に焦点を当てる「街は燃えているか?」などのカテゴリーも登場。作品ごとにさまざまなドラマがありながらも、一貫して主題の「東京」を舞台に描かれる点も面白い。4作品をセレクトした「異邦人が見た東京」では外国から見た東京が新鮮に映し出す。上映カテゴリーはほかに、青春ものを取り上げる「東京の青春 制服と街角」、アンダーグラウンド作品を紹介する「東京ミッドナイトシネマテーク」など。

 会場はBunkamura「ル・シネマ」と「オーチャードホール」(特別上映作品のみ)、六本木ヒルズ「TOHOシネマズ」。全席指定制で鑑賞料は1,000円(オールナイトは2,500円)。

第20回 東京国際映画祭関連記事(六本木経済新聞)-東京国際映画祭の全作品発表

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