写美で「キュレーターズ・チョイス」展-学芸員らが写真を選出

「手」(1926年、モホイ=ナジ)

「手」(1926年、モホイ=ナジ)

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099、以下写美)は8月11日より、学芸員ら所属スタッフ個人がセレクトした収蔵作品を公開する展示企画「キュレーターズ・チョイス07」を開催する。

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 作家やテーマが決められた通常時の展示には見られない「個性的」な作品が並ぶ同企画。専門調査員や図書館司書、学芸員らさまざまなスタッフが日ごろの仕事で培った「独自」の視点で選ぶ作品群としても見応えがある。昨年に続き2度目の開催となる今回は、「対話する美術館」をテーマに約180作品を紹介する。

 福原義春館長が選んだのは、前衛的、実験的作品を数多く発表したラスロ・モホイ=ナジのモノクロ作品「手」(1926年=写真)。学芸員の笠原美智子さんは、米国人写真家ナン・ゴールディンさんが女性のセクシュアリティー表現を打ち立てたデビュー作の中から1作品をチョイスした。現代中国の生活感のある日常風景を写した「真夏の午後、中国・重慶」(1986年、RUBINFIEN, Leo)を選んだのは、専門調査員の石田留美子さん。

 ほかに、60年代の広島を写した石黒健治さんの作品「広島 HIROSHIMA NOW」(1965-1966年)からの作品や、1800年代の貴重な観光写真「展望台からのナイアガラ滝の眺め」(1855年、ブラッド・D・バビット)なども展示。図書館司書は、「日本の子ども60年」(2005年刊、日本写真家協会編)などの書籍をセレクトした。

 会場は地下1階展示室と4階図書室。入場料は一般500円ほか。10月8日まで。

東京都写真美術館

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