「表参道ヒルズ」開業1周年で来館者数が1,000万人超え

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 同潤会青山アパートの建て替え事業として昨年2月に開業し、好調を維持してきた「表参道ヒルズ」(渋谷区神宮前4)の来館者数が開業後1年で1,000万人を超えたことが明らかになった。

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 森ビル(港区)によると、同館の来館者数は1日平均で、平日=2~3万人、土曜・日曜・祝日=4~5万人。年間売上高は、当初予測していた150億円をおよそ10%上回る約165億円を記録した。

 好調の背景について同社は、「リピーター、顧客として『高感度なオトナ』の男女を獲得した」とし、日本各地や海外からの集客も要因に挙げた。オープン後1カ月で年間予測を大幅に上回る約150万人を動員するなど、5月のゴールデンウィークまで続いた「オープン景気」はその後落ち着きを見せ、平日の夕方以降を中心に「近隣の住民や周辺に勤める人が多く来館した」という。

 安定したリピーターや顧客を取り込んだ要因については「『伝統的・本格的・上質』をキーワードに表参道発・日本初の幅広いテナントを集積したことが、ターゲットとする客層の志向にマッチした」と指摘。現在、六本木ヒルズと共通で利用できるポイントカードの会員数は2万人を超えるという。

 一方、表参道ヒルズは6層の吹き抜け空間や大階段、多目的スペースなどの施設内空間や立地特性を生かし、自主企画や企業プロモーションなどさまざまなイベントを開催してきたのも特徴の一つ。同社によれば、メルセデス・ベンツやアップル、資生堂などの企業プロモーションを含め、この1年間で開催したイベントの数は60を超えるという。イベントの中には、アート・デザイン関連や環境関連、ボランティア活動などメッセージ性の高いものも多かった。

 今後は「若手アーティストやクリエーターの支援、MD(マーチャンダイジング)・サービスの強化、環境への配慮などに取り組んでいく」としている。同館では2月1日より、開業1周年を記念した複合イベントを開催中。

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