映画「パッチギ!」第2弾の製作発表会見-井筒監督ら挨拶

14日、渋谷で 「パッチギ! LOVE&PEACE」の製作発表会見に参加した井筒監督ら

14日、渋谷で 「パッチギ! LOVE&PEACE」の製作発表会見に参加した井筒監督ら

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 12月14日、渋谷・セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜丘町)で井筒和幸監督の最新作「パッチギ! LOVE&PEACE」(配給=シネカノン A-LINE)の製作発表記者会見が行われた。

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 昨年1月に公開された前作「パッチギ!」が日本アカデミー賞などの各賞を総なめにしたこともあり、この日の会見にも多くの報道陣が詰めかけ「続編」の内容に注目が集まった。

 会場となった同ホテル地下2階ボールルームには、現在撮影の真っ最中だという井筒監督をはじめ主演の井坂俊哉さん、中村ゆりさんらが登場し、終始和やかな空気の中会見が進められた。

 新作では、京都に住む在日韓国人兄妹の周辺に起こる青春物語を描いた前作に続き、在日韓国人家族の「生き方」を描くテーマを継承。今回は、物語の舞台を1968年の京都から1974年の東京へと移し、キャスト陣も一新。主人公のリ・アンソン役を井坂さん、妹キョンジャ役を中村ゆりさんが演じた。

 会見で挨拶した井筒監督は作品について「前回は『高校生の物語』。今回は成長する中で受ける差別や逆境を描いた『大人の物語』になった」と説明。多数の賞を受賞した前作からのプレッシャーについて問われると、「タイトルの『パッチギ』(韓国語で乗り越えるなどの意)の通り、期待を乗り越える作品を作りたい」と意気込みを語った。

 撮影現場について、NHKドラマ「純情きらり」などに出演経験もある主演の井坂さんは「クランクインした頃は、監督から叱られてばかりで悔しかった」とコメント。前作のキョンジャ役で新人女優賞を多数受賞した沢尻エリカさんに代わってヒロイン役を射止めた中村さんは「(受賞については)あまり気にしていない。真の強い女性を演じようと思っただけ」と自信を見せた。

 会見で「今の日本映画はエンターテインメントに偏りがち。『中身』はどうなのか、というメッセージも込めた」と語った井筒監督。前作を「はるかに上回る制作費」を投じ、キャストの数も大幅に増員、「『愛』で世界を変える」と意気込むだけに、期待が寄せられる。

 「パッチギ! LOVE&PEACE」は2007年5月より、渋谷アミューズCQNほか全国でロードショー公開される。作品は韓国でも公開される予定。(写真=会見に参加した井筒監督と主要キャスト陣)

「パッチギ! LOVE&PEACE」公式サイト

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