渋谷拠点に3年、NPO・コンポジション「第2の創業」へ

8月、宮下公園で行われたリーガルウォールの様子

8月、宮下公園で行われたリーガルウォールの様子

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 渋谷の中心地に事務所を構え、「若者文化の振興」を目的に合法的なグラフィティアートやストリートバスケットボール大会などの活動を展開してきたNPO法人「KOMPOSITION(コンポジション)」(渋谷区道玄坂2)は9月、「第2の創業」をテーマに事業内容の「基盤固め」へ乗り出す。

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 2002年11月に法人としての活動をスタートさせたKOMPOSITIONは翌年7月、拠点となる事務所を現在の場所に開設。若者文化の中でも主に「ストリート」と称されるカルチャーに焦点を当て、渋谷を中心に活動を続けている。主な活動内容は、川沿いや公園、ビルなどの落書きを消し、気鋭アーティストらのグラフィティ作品で壁を塗り替える「リーガルウォール」プロジェクトや、代々木公園バスケットボールコートを会場にしたバスケトーナメント「ALLDAY」、代々木公園の陸上競技場を借り切って行われるランニング企画「RUN CARAVAN」など。

 同法人ではこれらの活動を通じ、現在は業績の黒字化に成功。法人を立ち上げた理事の寺井元一さんは今回、「最も大切な理念である『若者の可能性の最大化』を徹底したい」との思いから、事業の基盤固めを決意した。具体的には、これまで単発の「イベント」として20~30人規模で大掛かりなペイント作業を行ってきた「リーガルウォール」活動に、民間建造物の壁面メンテナンスなど少人数でも作業ができる新たな内容を加え、同活動の主軸としていくほか、若手クリエーターらに対する仕事の斡旋も主要事業のひとつとして本格化させるという。また、若者の活動内容を伝える自主企画のフリーペーパーも発行する予定。

 「一人一人に無限大の可能性が眠っていて、才能ではなく『努力』と『方法論』を追求することで夢は必ず叶う。『諦めるな』というメッセージを伝えたい」と寺井さん。これまで展開してきた各イベントは今後も持続して行い、渋谷での活動を事業モデルに、「今後はこれらの活動を全国でも展開していきたい」と話している。(写真=8月、宮下公園で行われたリーガルウォールの様子)

KOMPOSITION

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