W杯「選手のいない」写真集出版に向けて署名活動

©Photo by Tsuyoshi Kishimoto

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 マーケティングなどを手掛けるランドマーク(恵比寿西1)は、サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会のコスタリカ代表公式カメラマン、岸本剛さんによる「選手のいないW杯写真集」の出版に向け、同プロジェクトのホームページ上で署名を募っている。署名活動は、同社のサッカー文化振興プロジェクト「FOOTRACK」の第1弾企画となるもの。

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 過去2回のW杯取材をはじめ、オリンピックでも報道カメラマンとして活躍する岸本さんは、1990年W杯イタリア大会の試合を現地で観戦したことをきっかけにサッカーに感銘を受ける。コスタリカに滞在していた際に同国のサッカー協会関係者と知り合い、W杯日韓大会からはコスタリカのW杯公式カメラマンも務めている。

 昨年12月、同社社長と岸本さんとの出会いで生まれた同企画は、出版社から「選手が出ない写真集では売れ行きが見込めない」という理由で取り合えってもらえず、署名運動を通じて出版社の説得を決めたと、同社デザイナーの山下さんは経緯を説明する。今夏の終わり頃までには約3,000部を発行するのが目標だという。

 署名活動では、「FOOTRACK」の公式ページ上に署名バナーを貼り、現在ドイツに滞在する岸本さんの写真がリアルタイムで見られる専用ブログも開設した。また、小冊子(A5サイズ、全16ページ、フルカラー)1万部を制作し、現在都内のフットサルコートなどで配布している。プロジェクトメンバーの1人で学生の目黒さんは、「日本のサッカー報道は、試合結果や戦術のデータ中心。スタジアムに行く途中のサポーター同士の交流など含めて全てがサッカー。この写真集でその空気感が伝われば」と話している。

 FOOTRACKでは、「サッカー好き」の有志社員が集まり、イベントを通して「サッカー文化を日本で育む」を目標に活動をスタート。同企画のほかにも、フットサル大会などの関連団体とのタイアップ企画も進行中だという。なお、署名活動は「どのくらい同じ考え方の人がいるのか」という調査の意味も含んでおり、今後、署名した人も参加できるような企画も検討しているという。©Photo by Tsuyoshi Kishimoto

FOOTRACK

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