Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)は3月29日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)と対戦し、77-83で惜敗した。
立ち上がりから激しい攻防を見せたこの日。ディディ・ロウザダ選手は積極的に得点やアシストを狙い、チームを引っ張った。ジャン・ローレンス・ジャーパージュニア選手は、前日の試合でミスが見られていたアタックからのパスで「質にこだわり」、トーマス・ウェルシュ選手のシュートをアシストする場面も見られた。
22-20で迎えた第2クオーター(Q)は、「タフな試合になるのは分かっていたので、ローテーションしないといけなかった」(ゾラン・マルティッチヘッドコーチ(HC))と選手を交代したが、「守備的にも攻撃的にもあまり良くなかった時もあった」ことから38-41と逆転を許した。
後半序盤はタフなシュートが増えるとともに、守備も後手に回り、一時この日最大となる11点差をつけられる。それでも、田中大貴選手が3ポイント(P)シュートやレイアップなどで得点を重ね、59-64と食らいつく。最終Qは、ミスを誘うロウザダ選手の好守や、トロイ・マーフィージュニア選手がルーズボールにダイブするハッスルを見せる。ベンドラメ礼生選手がファウルを受けながらシュートを決め、ジョシュ・ホーキンソン選手の連続得点で一歩前に出るが、ノーマークで3Pシュートを決められ、再びリードを許す。
マルティッチHCは「予想していたプレーだった」と言い、「我々はゴール下にビッグマンを置いてリバウンドを取ることと、あの3Pシュートを防ぐこととの間でバランスを見つけなければならなかった。我々の選手の質、能力の問題でもあった」と振り返った。さらに、逆転を狙った最後の攻撃はミスに終わった。前日の試合も終盤に振り切られ、田中選手が「遂行力」の差などを挙げていた。ハーパージュニア選手はその意見に同調し、「タイミングが合わなかったら全部が崩れるので、チームでコミュニケーションを取っていきたい」と話した。
リバウンド面の対決が鍵の一つだった今節。リバウンドを強みとするウェルシュ選手は、琉球の選手をリバウンドに飛ばせないように抑え込んだり、ボールが取れなくても弾いたり、さまざまな形でリバウンドに絡んだ。「自分が取りに行く時、(琉球の選手が)ゴール下にいたら取らせないように、外にいたら中には入られないようにしてチームメートが簡単に取れるよう、バランスを意識した」と振り返った。リーグ屈指のリバウンダーである琉球のジャック・クーリー選手に対しては、「日本で素晴らしいキャリアを築いている選手で、琉球を支えているのは明らか。ある種のライバル心と深い尊敬が混ざり合っている。どうしても彼に勝ちたいと思っている」とも。
今節2試合は接戦を演じたことから、マルティッチHCは「コート上で持てる全てを出し切ってくれたので、感謝してもしきれない」と選手をたたえた。その要因として、昨季の準優勝チームである琉球との対戦だったことや、直近14試合中11試合がアウェーゲームだったことを挙げつつ、「次節以降も、同じようなエナジーと頑張りで戦えることを望む」と期待を込めた。