
ファッションイベント「渋谷ファッションウイーク2025秋」開催に先駆けて10月16日、金王八幡宮(渋谷区渋谷3)で成功祈願が行われた。
2014(平成26)年3月に初開催して以降、春と秋の年に2回開催し、今回で24回目を迎える同イベント。渋谷駅周辺の大型商業施設が参加し、「渋谷ならではの」カルチャーを発信している。
秋開催は交通規制した文化村通りで行うファッションショーが恒例。今月19日に行う今回は、韓国の百貨店「新世界百貨店」と共創した「SHIBUYA RUNWAY-SEOUL MIX-」を開催。渋谷とソウルが持つ「カルチャーを生み出す力」と「次代をつくる創造性」をかけ合わせ、渋谷とソウル双方のブランドをミックスさせるスタイルなどを披露する。
大西賢治実行委員長は「ファッションウイークがいろいろな人に影響を与え、ついに国境を越えた。ソウルも韓国の最先端の街なので、コラボレーションしてくれるのはうれしいこと。日本でも(韓国の)ファッションや食べ物などが日常になっているので、もっと密になれば。国が違えばトレンドも違うと思うので、どういう切り口でファッションが見られるか、楽しみが増えた」と期待を寄せる。
東京都の昨年の「国・地域別外国人旅行者行動特性調査」によると、訪日外国人が都内で訪問した先として最も多かったのは渋谷(62.6%)だった。同調査で2年連続で1位にもなっている。大西さんは「追い風」と捉え「ファッションの発信地にはパリやミラノなどが挙げられるが、『渋谷から』というくらいの自負を持って頑張っていきたい」と意気込む。
今年は夏の暑い期間が長かったが、「日本の良さは四季感。秋はいろいろなアイテムでファッションを楽しめる季節。最近は秋っぽくなったので、秋物を着ながら最新のトレンドを楽しんでいただきたい」と話す。恒例となっているファッションショーについては、「ファッションで世の中が見られる。装いや出ている人・見ている人など絵面が違うので、その面白さや楽しさ含めて渋谷の雰囲気を楽しんでもらえたら」と呼びかける。