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渋谷・道玄坂で「本家しぶそば」復活へ レジ担当「オーダー読み上げ」も継承

旧渋谷店に掲げられていた「本家しぶそば」の看板。新店でも掲げられる。写真は昨年12月に開かれた「しぶそば」のファンミーティング「しぶそばナイト」で披露されたもの。裏面は前身となる「二葉」の看板

旧渋谷店に掲げられていた「本家しぶそば」の看板。新店でも掲げられる。写真は昨年12月に開かれた「しぶそば」のファンミーティング「しぶそばナイト」で披露されたもの。裏面は前身となる「二葉」の看板

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 かつてJR渋谷駅構内にあり、オーダーからテーブルにそばが届くまでのスピード感などで常連客から親しまれていたが、駅周辺の再開発に伴い惜しまれつつ閉店した駅そば「本家しぶそば渋谷店」が9月14日、渋谷・道玄坂に「復活」する。

「本家しぶそば渋谷店」閉店時の様子

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 2020年に営業を終了した旧・東急百貨店東横店2階にあった同店は、東急グルメフロント(目黒区)が展開するそば業態「本家しぶそば」の本店として営業。券売機は使わず、レジでの注文・会計と同時に、レジ担当者がマイク越しに厨房(ちゅうぼう)に向け「かーきーあーげー」などと独特のイントネーションで注文を通す「お決まり」のサービスで親しまれた。同年9月の閉店日には、日曜にもかかわらず1200人以上が店を訪れ、最後は多くの常連客らが店の周りを囲む中、スタッフらがあいさつし、シャッターを下ろした。

 渋谷エリアへの「再出店」は、閉店時に「またいつか渋谷の地で『本家しぶそば』を開業できるよう場所を探している」との思いを当時の担当マネジャーが口にしていた通り、ずっと温めてきた計画だった。新店は「駅そば」ではなく、渋谷・道玄坂沿いに路面店として出店。閉店時に店長を務め、本店の店頭にも立っていた同社・伊達翔さんがマネジャーとして店を任された。

 新たな店名は「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」(渋谷区道玄坂2)。1階・2階の2フロアで、1階=12席、2階=26席の計38席を設ける。メニューは定番の「かき揚げそば」や「ちくわ天そば」、季節ごとの食材を使った「おすすめ天そば」など。かつて本店で導入していたオペレーションをそのまま継承し、新店でも、注文時にレジから厨房にオーダーを読み上げるという。

 店内には、しぶそば公式キャラクター「しぶくまくん」の特大サイズのぬいぐるみを設置。ぬいぐるみの制作は、クラウドファンディングで支援を募った。

 新店オープンに当たり、店長改めマネジャーの伊達さんは「長年利用いただいていたお客さまはもちろん、初めて来店いただく方にも満足いただける店を目指す」と話し、旧本店のオペレーションを引き継いだことについては、「店の核となるサービス。残したいという思いがみんなの総意だった」と思いを明かす。

 新店の新たなロゴは、「旧本店の店頭に掲げていた木製の看板の文字を、そのまま使ったもの」とも。

 営業時間は8時~23時(土曜・日曜・祝日は9時~22時)。

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