
漫画家で美術家の横山裕一さんの個展「ザザザザザ」が7月11日、南青山のギャラリー「アニエスベー ギャラリー ブティック」(港区南青山5、TEL 03-3406-6010)で始まる。
横山さんは1967(昭和42)年宮崎生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。ファインアートを制作し、2000(平成12)年以降は「時間が表現できる」として、漫画を発表している。
同展では、これまでに発表した漫画作品集「カラー土木」「ロワ」「アイスランド」の中から、水を想起させるオノマトペに着目。エピソードやページを選び出して再構築し、展示する。
作品は、断片やループとしても読めるページの連なりで構成し、「音」を媒介に作品同士が「ゆるやかに」つながり合うようにした。「ザザザザザ」「ザザー」「ザーザー」などのオノマトペは、「海を切り進む船の水音」「浜辺に寄せる波」「雪をかき分ける動き」「降りしきる雨」など、自然の動きをイメージさせる。
ファッションブランド「アニエスベー」のアーティストTシャツシリーズ「T-shirts d’artistes!」として、コラボレーションTシャツ(1万6,500円)2種類を、同店などで販売する。
8月23日(14時~16時)には、漫画の仕組みを使って絵画やアニメーション、ARなど媒体や分野を横断した作品を手がける「実験」漫画家・西武アキラさんを講師に迎え、ワークショップを開く。
開催時間は12時~19時。月曜休廊(今月21日、8月11日を除く)。8月31日まで。