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国学院大渋谷キャンパスで七夕恒例「和装デー」 浴衣で授業、短冊に願いも

「和装デー」の様子

「和装デー」の様子

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 七夕が2日後に迫った7月5日、国学院大学渋谷キャンパス(渋谷区東4)では、涼やかな浴衣姿で授業を受ける学生たちの姿が見られた。

短冊に多く見られた「フル単」の言葉

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 神道や国文学の研究などでも知られる同大では例年この時期に、日本の伝統文化を体験・学習し、より身近に接する機会を創出する「和装デー」を開催。2015(平成27)年の第1回から数えて、今年で10年目を迎える。キャンパス内に設置したササ竹には、学生たちが願い事を書いた短冊をつるすほか、風車の装飾や縁日コーナーなども展開。学生たちは思い思いに日本の夏の伝統文化を楽しんだ。

 キャンパス内の「若木タワー」前に設置されたササ竹には毎年、学生の願いが込められた数千枚の短冊がつるされ、今年も色とりどりの短冊が並んだ。願い事は、「フル単!」「単位が欲しい」といった学業に関するものや、「恋したい!」「良い出会いがありますように」など新しい出会いを求めるものが多く見られ、びっしりとササ竹を埋め尽くした。

 浴衣姿を楽しんでいた経済学部2年生の女子学生は「昨年も浴衣を着た。他の大学にはない独特の文化がすごく新鮮。普段、浴衣を着る機会はなかなかないので、すごく楽しい」と笑顔に。短冊には、「日本がもっと豊かになりますように」と書いた。「最近ネガティブなニュースが全体的に多いので、こう書いた」と思いを明かし、「来年も、再来年も、浴衣を着たい」と話していた。

 共に同大の落語研究会に入っているという、法学部1年生と文学部1年生の男子学生たちは、和装について、「国学院らしい。日本の古くから伝わってきたことを感じられて、すごく楽しい。短冊には『落語がうまくなるように』と書いた」「風流で、心が涼む。短冊はまだ書いていないが、『彼女欲しい』『お金が欲しい』『落語がうまくなりたい』と書きたい」と、それぞれ話していた。

 和装デーに合わせ、4日には一般向けの公開講座の一環として「遊べる日本美術 特別編 七夕と夏の涼~浴衣・幽霊・夕涼み~」と題した特別講座も開講。一般受講者47人が、浴衣の成り立ちや染色技法の話に耳を傾けた。

 同大広報課によると、「浴衣姿の学生の数は年々増えている印象」だという。

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