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代官山に「ブルーボトルコーヒー」 「循環型カフェ」コンセプトに

ドリンクカウンターが丘のように一段高くなっている店内

ドリンクカウンターが丘のように一段高くなっている店内

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 スペシャルティーコーヒーショップ「Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)」の新店舗「ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ」が12月20日、代官山駅近くの複合施設「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」(渋谷区代官山町)にオープンした。経営はブルーボトルジャパン(江東区)。

限定提供する低温調理したサーモンなどのブランチプレート

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 2002年に米サンフランシスコで創業した同ブランドは、創業者のジェームス・フリーマンさんがファーマーズマーケットでコーヒーを入れ始めたことから誕生。2015(平成27)年に日本上陸を果たし、現在23店舗を展開している。

 同ブランドは2015(平成27)年、代官山駅近くの商業施設「ログロード代官山」(代官山町)に出店を予定していたが提供内容の見直しに伴い出店を取りやめていた。恵比寿や中目黒(閉店済み)など近隣エリアにも出店していることもあり「出店できたらと思っていた」エリアだという。加えて、同施設が「サステナブル」を一つのキーワードにしているなか、同ブランドはカフェや提供する体験を通じて「良い循環を生み出していきたい」と考えていることから出店を決定。同店はその考えを体現する「循環型カフェ」をコンセプトにする。

 ブランドとしては広めとなる同店の店舗面積は295.54平方メートル。席数は店内59席、屋外12席を用意。店舗デザインは、建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE」(広島県広島市)の谷尻誠さんと吉田愛さんに依頼。「都市の中のリビング」をイメージする店舗は、壁面はコーヒーの抽出殻の塗料を使う左官仕上げにして、中央には高低差や坂の多い同エリアの地形の特性をイメージした丘のようなドリンクカウンターを設置。「ゆっくりしたい」という需要もあることから、同ブランドでは少ないというソファ席も用意。屋外の道を引き込むようなデザインも意識したなか、店内には植栽も多く配置し、施設内にグリーンショップ「SOLSO HOME」を出店するなどしている「SOLSO」(DAISHIZEN)が手入れを担当する。

 谷尻さんは「『何かよい感じだよね』というものには仕上がっていると思う」と話し、吉田さんは「(植物が)季節によって変わる、変化のある日時の中になじむようになっていることも楽しんでもらえたら」とも。

 同店では、エスプレッソ(577円)やカフェラテ(657円)、ドリップコーヒー(594円~)、ワッフル(629円)、トースト(715円~)など既存メニューに加え、ブランド初のデカフェエスプレッソドリンクや、店内のオーブンで焼く同ブランドのコーヒーを生地に使うコーヒーカヌレ(418円)を先行販売。同施設内に来春出店予定のパレスホテルのブーランジュリー「Et Nunc(エトヌンク)」のパンや宮城県銀鮭を低温調理しフレッシュハーブを載せるサーモンなどのブランチプレート(2,145円)を同店限定提供するほか、代官山に拠点を構える茶を発酵させるクラフトコンブ茶ブランド「KBT-Kombucha Brewery Tokyo」の煎茶とノンカフェインのルイボス(各712円)も提供する。

 スタッフがユニホームとして着用する、ソーシャルデザインスタジオ「The Inoue Brothers…」とコラボレーションした化学肥料や農薬、除草剤などを使わない土壌で栽培されたオーガニックコットンのロングスリーブTシャツ(2万900円)やTシャツ(1万7,600円)、店内で使う鹿児島・桜島の火山灰を配合した釉薬を使う陶器工房「ワルキン」のオーバルプレート(1万1,000円)、米ソルトテイクシティの「セイント アンソニー インダストリーズ」とコラボレーションしたタンブラー(5,280円)なども先行販売する。

 同社職執行者の伊藤諒さんは「ずっと出店できたら良いなと思っていた場所なので、そういった意味では念願みたいなところはある」と出店を喜び、同店について「一番新しいアイデアやメニュー含めて新しいチャレンジを詰め込んだ」と話し、「営業時間も長いのであらゆる時間帯で楽しんでほしい」と呼びかける。

 営業時間は8時~20時。

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