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東京グレートベアーズ、シーズン開幕迫る 古賀主将「やったる!」と気合い

会見に登壇した選手ら

会見に登壇した選手ら

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 Vリーグ・東京グレートベアーズ(以下、東京GB)が10月11日、迫る2023-24シーズンに向け会見を開いた。

「グレベアポーズ」を披露した今季を戦う選手たち

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 東京GBは1948(昭和23)年に東京ガスバレーボール部として創業したFC東京バレーボールチームを前身に、昨年6月ネイチャーラボ(渋谷区広尾1)がチームを譲受。チーム名などを一新すると同時に、運営を手がける新会社グレートベアーズ(同)を設立し渋谷区をホームタウンの一つに活動している。

 新体制初年度となった昨季は10勝26敗で8位と苦しんだが、有明コロシアムで開催したホーム試合では、リーグ最多記録(2018-19季以降)となる来場者数8412人を記録したほか、バレーに関心がない層へのリーチを図り選手写真や映像などクリエーティブにも注力したことから「存在感は出せたのでは」(久保田健司社長)。今季は「試合に見に来て満足感を得ていただき、また来てもらうためにはチームの勝利も必要」と考える。

 そのなかで、フィンランド出身のカスパー・ヴオリネンさんを新たな指揮官に迎えたほか、今年のアジア大会で日本代表キャプテンを務めた柳田将洋選手、同じく代表で戦ったセッターの深津旭弘選手、現役大学生3人(内定)の5選手を新たに迎えた。昨季に引き続き日本代表経験のある古賀太一郎選手がキャプテンを務めるほか、昨季総得点数5位に入ったラファエル・アラウージョ選手、海外でもプレー経験があり今季副将を務める戸嵜嵩大選手ら19選手で戦う。

 ヴオリネン監督は、アシスタントコーチ歴はあるがチームを率いるのは初となる。「監督としての経験を積みたい」と考えていたなかで「良いコネクションを感じた」ことから東京GBと契約。今季は「創造的で速いバレーボールの攻撃」を目指すと言い、「(リベロの)古賀選手もセッターとしてカウントできるようにして、常にセッターが2人いるような状態でスピードの速いバレーボールを展開していく共通認識を持っている」と話す。「自分たちのプロセスにフォーカスすることで勝ち・負けなど結果が付いてくるので、未来のこと(=優勝)にはあまりフォーカスしていない。最終目標は、ファンの方など全ての方に楽しんでもらい素晴らしいバレーボールショーをつくること」と続けた。

 柳田選手は、自身の気持ちや東京GBが見据える将来など「方向性が一緒だった」ことや、昨季、対戦相手として8000人を超える観客の中でプレーした経験、東京GBの発信の仕方などに「柔軟さやアイデア力がすごい」と感じ「自分自身が入ることで今まで以上の価値をつくれるんじゃないか」と考え入団を決めた。「サーブなど攻撃面を中心に役割を担っていると思うので、そこでしっかりと結果残せるようにしたい。いろいろな選手との繋がりのあるプレーも今までより見せられるのでは」とも。

 「やれることはやった」と昨季を振り返った古賀選手は「昨年の弱い部分は補強できたので、今シーズンは全く違う展開、順位を上げてリーグをかき回す存在になれる準備はできている。今シーズンはやったります!」と意気込んだ。

 長谷部健渋谷区長は「オフシーズンで蓄えたものを発揮してリーグに新しい風を吹かせてもらいたいと思うし、渋谷区また東京で活躍できる空気づくりも一緒にできたら。我々もできる限り応援できれば」とエールを送る。

 今季のホーム試合は、今月21日・22日のパナソニックパンサーズ戦を皮切りに、区内では国立代々木競技場第二体育館で8試合を行う。22日には長谷部区長が始球式を行う予定。

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