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表参道にサムゲタン専門店 8時間煮込む鶏白湯やダシでスープにうまみ

提供するサムゲタン(写真)は白濁するまで煮込んだ鶏白湯や昆布ダシなどでうま味を加えている

提供するサムゲタン(写真)は白濁するまで煮込んだ鶏白湯や昆布ダシなどでうま味を加えている

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 サムゲタン専門店「shiari samgyetang(シアリ サムゲタン)」(TEL 050-5600-6938)が表参道エリアにオープンして、8月14日で2カ月がたった。

埋め込み式のコンロを備えるカウンターテーブル

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 オーナーシェフは、調理歴5年で独立開業した料理人の竹田志有(しあり)さん。もち米や高麗人参、ナツメ、ニンニクなどを鶏のおなかに入れて長時間煮込むサムゲタンを、独自のスープでアレンジ。スープにこだわり、本場・韓国では滋養食としての要素が強いサムゲタンに、干しシイタケや昆布などのうまみや、白濁するまで煮込んだ鶏白湯を加える。開業に当たり、薬膳や漢方の資格も取ったという。

 場所は、表参道駅から青山通りを北上し原宿方面に一本入った路面。広さ約15坪の店内にはコの字型のカウンターテーブルを設け、一席ずつ埋め込み式のコンロを備えた全13席が並ぶ。客の目の前で調理し、出来たてを提供する。壁面には、人気写真家・蜷川実花さんの弟子で写真家の植村マサさんによる色鮮やかな写真を飾る。「都会とネーチャーの共存」をコンセプトに、花や東京の夜景を捉えた写真を並べることで「アートも楽しんでほしい」(竹田さん)と言う。

 サムゲタンと6種類のおかずが付いたセット「rich samgyetang(リッチ サムゲタン)」(2,400円)をメインで提供。サムゲタンは、丸鶏と高麗人参など複数の薬膳をかけ合わせ、「肉がホロホロになるまで煮込んだ」スープと、8時間かけて煮込む鶏白湯スープを合わせ、「日本人にも受ける味付け」にしている。前菜として付けるおかずは、海鮮のうまみを加えたモヤシナムル、白菜キムチ、鶏だし煮込みビネガーで仕上げる紫キャベツのシュークルート(ザワークラウト)、ピリ辛の温玉韓国風、クミンの風味がするキャロットラペの6種。

 「あまり日本の他の店では見ないようなものを選び、差別化した」と言うドリンクは、ほうじ茶、玄米茶などの薬膳茶(ホット・アイス)をはじめ、アルコールは韓国定番のビール「TERRA」(以上800円)やクラフトビール「KABREW IPA」、別名「シャンパンマッコリ」とも呼ばれるマッコリ「ボクスンドガ」(白・ピンク、各800円)、辛口マッコリ「虎マッコリ」(700円)などを提供する。バタービールで知られる「BEURRE(ブール)」からは、バニラ・アーモンドなどのバタービール(各1,300円)や、クレームブリュレ味やポップコーン味などをラインアップする日本初上陸というソジュ(各1,500円)などを取りそろえる。

 客単価は3,000円台前半。竹田さんが「食に敏感な層が集まりやすい」と考え選んだ表参道エリアに店を構えて2カ月。客層は8~9割が女性で、年齢は20代から50代まで幅広いという。

 営業時間は11時~22時。火曜定休。キャッシュレス決済のみ。

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