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東急東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」 平日夜運行、電源なども

進行方向に向いて座ることができるクロスシートを中心とする「Q SEAT」車両

進行方向に向いて座ることができるクロスシートを中心とする「Q SEAT」車両

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 東急東横線に8月10日、有料座席指定サービス「Q SEAT」が導入される。

座席に用意する電源やカップホルダー

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 東急電鉄が2018(平成30)年12月に開始したQ SEATは今回、大井町線に次ぐ導入となる。使用車両は5050系。有料指定シートは10両編成の4・5号車に導入。座席をロングシート(既存車両で採用されている窓側が背もたれとなる座席)またはクロスシート(進行方向に合わせて背もたれの向きを変えられる座席)に転換できる車両となる。

 4編成を用意し1日3編成を運行する。個人のスペースが既存車両よりも広い座席は、1車両=クロスシート(幅460ミリ)36席(2人がけ18セット)、ロングシート(同528ミリ)9席(3人がけ3カ所)の計45席を用意する。フリーWi-Fiを用意するほか、全席に電源を完備。一部座席にはカップホルダーも備える。

 車体には赤色をメインカラーに「Q SEAT」と記したラッピングを施す。車両内の床面は木目調になっているほか、座席のシートは緑色がベース、つり革も持ち手部分が大きいデザインを採用するなどしている。

 運行は平日のみで、最も混雑する時間帯(18時台後半~19時台前半)を避けた19時30分以降~21時台の渋谷駅発元町・中華街行きの急行(1日5本)。サービス提供区間は渋谷駅~横浜駅で、直通するみなとみらい線内は指定料金無しで利用できる既存通りのフリー乗降区間となる。

 Q SEATは、東急電鉄が中期事業戦略で掲げている「都市交通における快適性の向上と課題の解決」の取り組みの一環。利用者が多く「着席ニーズが高い」ことから東横線でも導入することを決めた。

 大井町線は、仕事帰りなど1人で利用する人を中心に直通する田園都市線長津田駅までなど長距離での乗車が多く、45席の定員に対し平均8割の乗車率という。東横線でも横浜駅または直通するみなとみらい線内の駅までなど長距離での利用を見込み、乗車率は70%程度になると想定。すでに列車指定券の購入方法など問い合わせが来ているという。

 列車指定券は大人・小児一律500円(別途定期券など乗車券が必要)。販売は当日分のみで、ウェブサイト「Qシートチケットレスサービス」(要会員登録、所定停車時刻の1分前まで、クレジットカードのみ)や急行停車駅の駅窓口(現金のみ)で販売する。払い戻し料は1席100円(車両交換や速度制限やダイヤ乱れなどによる列車内の大幅混雑などが発生した際は無料)。

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