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渋谷でメディアアーティスト岩井俊雄さん監修企画展 映像装置体験も

岩井俊雄「立体ゾートロープ」(1988年)

岩井俊雄「立体ゾートロープ」(1988年)

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 渋谷・公園通りのデジタルクリエーティブの創造拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京」(渋谷区宇田川町)で7月7日から、メディアアーティスト・絵本作家の岩井俊雄さんがディレクションする「メディアアート・スタディーズ2023:眼(め)と遊ぶ」が開催される。

修復・再現する岩井さんの「時間層I」(1985)

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 アート、テクノロジー、デザインをテーマにしたプログラムを展開する同施設。同企画では、岩井さんの作品などを通して、アート&テクノロジーの「基本」と位置づける映像の仕組みや原理をひもとき、映像が持つ「面白さや感動」に触れるプレーグラウンドを目指す。

 岩井さんは1962(昭和37)年愛知県生まれ。大学時代に第17回現代日本美術展大賞を最年少受賞。テレビ番組「ウゴウゴルーガ」、三鷹の森ジブリ美術館「トトロぴょんぴょん」、ニンテンドーDS「エレクトロプランクトン」、ヤマハとの電子楽器「TENORI-ON」などの作品を手がけている。2006(平成18)年から絵本作家としての活動を始め、2008(平成20)年刊行の「100かいだてのいえ」は、シリーズ累計400万部を数える。

 場内では「体験する、発見する、つくる」コンテンツを展開。東京都写真美術館と連携して岩井さんの初期の代表作「時間層」シリーズの3作品(時間層I・III・IV)を修復・再現し約25年ぶりに公開。同館の映像装置のコレクションのデータを利活用し、3Dプリンターなどで再現したレプリカなど19世紀の映像装置、19世紀の映像装置を独自に発展させた岩井さんの作品など、約20種類の装置を触って体験できるようにする。「100かいだてのいえ」のイメージを岩井さんが合わせ鏡を使って立体化した「かがみの100かいだてのいえ」も特別展示。来場者が映像装置を作れる「創作コーナー」も設ける。

 開館時間は13時~19時。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌平日休館)。入場無料。8月20日まで。

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