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サンロッカーズ渋谷、1カ月ぶりの試合を勝利 声出し応援解禁に「楽しい雰囲気でできた」

21得点9リバウンド8アシストをマークしたベンドラメ礼生選手(中央手前)

21得点9リバウンド8アシストをマークしたベンドラメ礼生選手(中央手前)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月8日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で富山グラウジーズ(以下、富山)と戦い93-91で競り勝った。

最後のプレーで富山のシュートをブロックしたケビン・ジョーンズ選手

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 日本代表戦があったことから約1カ月ぶりに再開したBリーグ。SR渋谷は1週間休暇を取ったのち、チームビルディングの一環として紅白戦を行ったほか、今月はこの日を含め9試合とタフなスケジュールであることから「僕たちのスタンダード、共通理解を持つことに時間を費やした」(浜中謙ヘッドコーチ(HC))。

 ベンドラメ礼生選手は「楽しみだった」と言うが、ファンも同じ気持ちだったのかチケットは完売した。試合の立ち上がりは、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がリバウンドやボールを奪うプレーから速攻を仕かけ得点を重ねる。小島元基選手を皮切りに3ポイント(P)シュートが続けて決まり30-15とリードを奪う。

 第2クオーター(Q)は富山にインサイドで得点を許す場面が増えるも、SR渋谷はイン・アウトそれぞれで攻撃の好調が続き一時22点リードを奪ったが、ベンドラメ選手は「戦意を無くさせるのはそのタイミングだったのでは」と振り返る。直後に富山が身長があまり高くない陣を敷くと、SR渋谷は機動力を重視し日本人選手のみで対抗したが、得点が停滞し点差を詰められた。マカドゥ選手のゴール下や渡辺竜之佑選手の好守からの速攻などなどで得点を動かすも、57-42と「一桁(点差に)できるかもと希望を与えた状態で」(ベンドラメ選手)前半を折り返した。

 後半序盤はリバウンドで攻撃をつなげワイドオープンの3Pを高確率で沈めるなど再び22点差まで点差を広げたが、ミスが増えると同時に、富山の外国籍選手のインサイドへのアタックを止めきれず75-70で最終Qに突入。一進一退の攻防が続いたなか、ベンドラメ選手は、富山が強みとするインサイドの守備を固めるSR渋谷に対し、富山の選手がゴール下に飛び込んでくるのが「分かっていたので的を絞りやすかった」とパスボールをカットしほか、「狙えるかなとずっと思っていた」とドリブルするボールを奪うなど連続で好守を見せる。

 しかし、外角のシュートを確率良く決められ残り約23秒で逆転を許す。それでも、直後の攻撃で木下博之アシスタントコーチの助言もありケビン・ジョーンズ選手がゴール下の1対1で得点を挙げ、再び一歩前に出る。残り19秒からの富山の攻撃。外れたシュートよリバウンドが一度は富山の選手の手に収まりかけるが、「何としてもボールを取ろうと思っていた」とベンドラメ選手が飛び込みボールを奪い、ファウルを誘発。フリースロー1本を沈め2点差で迎えた残り約5秒。富山の選手がアタックを仕かけるが、ジョーンズ選手がブロックし勝ちきった。

 迎えた富山との戦いは今季4戦目となったが、富山はヘッドコーチ(HC)が代わり新たな外国籍選手が加入していた。その外国籍選手2人に約30点を許したが、浜中HCは「正しいマッチアップが見つけられず、総じてしっくりこなかった」と振り返った。

 それでも点の取り合いで負けなかった。浜中HCが「陰の立て役者」として名前を挙げたのが小島選手。「彼がコントロールすることで、ベンドラメが自分の役割をやることができている」と評価。同窓の同級生でもあるベンドラメ選手は「あいつは2回(リーグ)優勝を2回しているので勝ち方を知っていると思う。試合の流れとか要所を押さえてくれるので、(一緒に出た時は)僕も点を取ることに集中できている」と信頼を寄せる。

 ベンドラメ選手は21得点リバウンド9本アシスト8本をマークし、シーズン前目標として挙げた「トリプルダブル」目前に迫った。「(試合中は)気付けないので言ってほしい(笑い)」と冗談めかしつつ、「チャンスがあった。達成したかったな」と話した。SR渋谷のホームではこの日がマスク着用での声出し応援が解禁となったが「楽しい雰囲気で試合ができた」とも。

 次戦は今月11日・12日、同所に群馬クレインサンダースを迎える。

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