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新体制のサンロッカーズ渋谷、年内最後のホームゲーム勝利で飾れず 

チーム最多の26得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手(中央)

チーム最多の26得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月28日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で横浜ビー・コルセアーズ(以下、横浜BC)と戦った。

新たにチームを率いる浜中謙ヘッドコーチ

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 今月23日に退団が発表された伊佐勉コーチに代わり、アシスタントコーチ(AC)を務めていた浜中謙さんを新たなヘッドコーチ(HC)に迎えた初戦となったSR渋谷。

 この日は第1クオーター(Q)から試合が動いた。立ち上がりはジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がゴール下で強さを見せたほか、盛實海翔選手が得点にアシストに攻撃を引っ張る。シュートをブロックする粘り強い守備も見せるが、プレッシャーをかけるSR渋谷の守備に対して「圧に負けないようにガンガンアタックするように話をしていた」(横浜BC河村勇輝選手)と言う横浜BCが、SR渋谷のミスやリバウンドから速攻を仕掛け得点を重ねた。18-31で迎えた第2Qは、マカドゥ選手がファウルトラブルで出場できないなか、同Qフル出場したケビン・ジョーンズ選手がリバウンドで体を張ったほか、3ポイント(P)シュートを2本沈めるなどしたが、39-60とリードを広げられた。

 大量失点の原因を「ディフェンスどうこうの前に、オフェンスの終わり方が悪くて走られた」と振り返った浜中HC。原因となった攻撃については、「『自分がやらなきゃ』という気持ちが前に出てドリブルが多くなり、(他の)誰もボールに触れていない負の連鎖が起きていた」と指摘。個ではなくチームで戦う「結」をスローガンに掲げていることから、「そういうのはSR渋谷のバスケットじゃないよね。点数が離れたからこそ自分たちのバスケットをしよう」(浜中HC)と話して後半を迎えた。

 好守からのダンクで始まった後半は、「誰(のシュート)が当たっているか」を共有し攻撃を組み立てたなか、ジョーンズ選手が100%のシュート確率で13点をマーク。スローインのボールも簡単に入れさせないなど守備の強度も増し63-75と点差を詰めた。しかし最終Qは約4分間得点が決まらず点差を広げられる。外国籍選手1人または0人で戦った終盤には西野曜選手が得点を重ねたが、82-95で敗れた。

 HCとして初めてチームを指揮した浜中HC。「責任や重圧の違いは感じた」と言い、「僕の未熟さと、横浜BCの勢いを止められなかった両方が重なった」と総括。試合前にアリーナMCが新任のアナウンスをすると、集まったファンから拍手が送られ手を挙げて応えていたが、「初めてHCとなった今後一生ないタイミングで、忘れられないし期待に応えないといけない」とはちまきを締め直す。

 今後の方針については、伊佐コーチや選手たちとも話し「積み上げてきたものが多くあり、素晴らしいものを築いていると思っているので継続したい」と言及した。

 「今年最後のホームゲームだったから勝ちたかった」と悔しさをにじませた関野剛平選手。SR渋谷の守備を引っ張る一人であるが、速攻だけは「やられたくなかった」と全力で戻る姿を見せたほか、ボールを持つ選手に対して「距離を取って(相手の)ペースを落とすことで皆が(守備に)戻ってくる時間を作ることも考えていた」という。主に横浜BCの河村選手とマッチアップしたが、ファウルが4つと苦しんだ。「競り合いは避けられないが、もっと引くなどシチュエーションに応じての守り方をやっていきたい」と振り返った。

 チームは新体制となったが、「ムーさん(=伊佐HC)から(HCが)変わりコーチ陣も2人になって難しいなか、選手も言われたことに応えていかないとチームが崩れていくし、浜さん(=浜中HC)の言っていることもやらないと、皆が違う方向をむき出したら勝てる試合も勝てない」と話した。

 次節は今月30日・31日、アウェーで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと戦う。関野選手は「名古屋は全員が得点を撮れるチーム。1対1で抑えられると思うので徹底して40分間やり切ることが必要」と触れた。

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