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東急ハンズ渋谷に「こん棒」ポップアップショップ 30本一堂に

手作りのこん棒が並ぶ売り場

手作りのこん棒が並ぶ売り場

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 こん棒のポップアップショップ「棍(こん)棒市場」が9月17日~19日、東急ハンズ渋谷店(渋谷区宇田川町)にオープンしている。

アクリルスタンドやステッカーなど全日本棍棒協会オリジナルグッズも並ぶ

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 こん棒の製造と普及を目的とする団体「全日本棍棒協会」が監修する同企画。里山で生活する会長の東樫さんは、自身が生活する上で必要な道具として木を削ってこん棒のようなものを作っていたという。東さんが協会の幹部でもある友人の誕生日に、こん棒をプレゼントしたところ「思いのほか喜んでくれた」ことを機に、「たくさん作って展示したら面白いのでは」と友人3人とこん棒を作り始めた。昨夏、立ち上げの宣言をする際に「団体があった方が良い」と判断し協会を設立した。

 今年2月にはこん棒200本を展示する「大棍棒展」を開催したほか、イベントの出店、今年10月に初開催する「全日本棍棒飛ばし選手権大会」の活動などを行っている。「こん棒は元々滑稽なもの」と言う東さんだが、活動の根底には「山の環境を良くしていきたい」という思いもある。「こん棒だけを楽しみたい人も、木や山に興味を持ってもらう人もいていい。さまざまなニーズに応えられるようにしたい」と話す。

 こん棒は、東さんが仕事で伐採したものや製材所から購入したものをなたで削り、グラインダーで磨いて作り上げる。木で道具を作っている経験があることから、現在は販売するこん棒の9割は会長の東さんが制作。「全日本棍棒協会とうたっているので、それなりのクオリティーのものしか出していない」と仕上がりには自信をうかがわせる。

 イベントでは、カシやケヤキ、キンモクセイ、クスノキ、ヒドバカゴなどから作った30センチ~2メートルのこん棒30本(5,000円~7万円)をはじめ、こん棒についてなどをまとめた冊子、こん棒をコラージュした「棍棒キメラ」、「棍棒飛ばし」をする東さんなどのデザインを用意するアクリルスタンド、クリアファイルなどのオリジナルグッズを販売。山桜の原木からオリジナルこん棒を作るオーダーメードも受け付けるほか、東急ハンズで販売しているチェーンソーなどこん棒を作るために使う道具も紹介する。

 元々こん棒は武器であることから「並べた時に迫力がある」と話す東さん。加えて、同協会のこん棒は持ち手の部分のみ削りそれ以外は皮付きのままとなっているため、「木の外見と中身をいっぺんに見られる」。「持った時の重さや(樹種により)異なる感触など、木の新しい体験も提供できるのでは」と考える。「(武器なので)殴らないと魅力の全ては伝わらないが、殴ることはなかなかできないので、最大の用途として『棍棒飛ばし』を提案している」とも。

 ポップアップショップのオープンは、東急ハンズの文化祭企画「ハンズフェス」の一環。渋谷店ではこのほか、消しゴムはんこマルシェ、個人が制作する情報系同人誌の即売会「おもしろ同人誌バザール」、おたまで行うアヒルの玩具すくい(1回100円)、キッチンスポンジ詰め放題(1袋399円)、革・木材などの端材の詰め放題(1回500円)や東急ハンズのスタッフたちがプライベートブランド「Hand Marks」の端材シリーズを使って作ったハンドメイド作品11作品の展示、ジーンズブランド「BEEHIVE JEANS」などによるアーティスト17人がデザインするTシャツ・スエットの販売会などを展開する。

 営業時間は10時~21時。ハンズフェスは今月25日まで(企画により期間は異なる)。

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