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韓国「Hyundai」、原宿にポップアップ ZEV展示、体験型コンテンツなど

国内販売する2車種を展示する場内

国内販売する2車種を展示する場内

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 韓国の大手自動車メーカーHyundai(ヒョンデ)Motor Companyのポップアップスペース「Hyundai House Harajuku」が2月19日、原宿駅近くの商業施設「Jing原宿」(渋谷区神宮前6)に限定オープンする。

原宿駅近くに位置する施設外観

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 1967年に設立し、200カ国以上で自動車とモビリティーサービスを展開している同社。2000(平成12)年に100%子会社の日本法人を設立し日本市場に参入したが、2009(平成21)年に撤退していた。今月8日、日本法人のHyundai Mobility Japan(神奈川県横浜市)が、再び日本市場に参入することを発表した。

 国内展開するに当たり、ディーラーを持たずにオンライン販売を行うほか、ZEV(Zero Emission Vehicle=電気自動車や燃料電池自動車の総称)のみに絞った車種展開、売るだけでなく使用体験を拡大するためカーシェアリングサービスとの協業という3つの戦略を掲げている。

 現在、同社が消費者と直接接点を持てる場となる同所は、ブランドの「LIFE MOVES=ZEVから生まれるサステナブルで創造的な新しいライフスタイル」を具現化し、体感できるようにする。2フロア約900平方メートルの空間で、日本で販売するEV(電気自動車)「IONIQ5(アイオニック5)」とFCV(燃料電池自動車)「NEXO(ネッソ)」の車両展示や試乗、購入相談のほか、車両の性能を体験できるコンテンツなどを展開する。

 「IONIQ5」の展示エリアでは、フロアカーペットなどに使うサトウキビ、シートなどに使うリサイクル透明ペットボトル、シートの表面加工に使う亜麻の種、ドアなどの塗料に使う菜の花やトウモロコシなど使っている素材を展示。最大120キロワットを供給できる「V2L(バッテリーの電力を給電するシステム)」を体験できるコーナーは、電子レンジやミキサーなどの家電が並び、ボタンなどを押すと音が出るDJブースのような展示になっている。

 「IONIQ5」の運転席に乗り、前・左右のビジョンを見ながら先進運転支援システムなどを体験できるドライビングシアター、「IONIQ5」のデザインコンセプト「Parametric Pixel」の世界を体験できる鏡と映像の没入型インスタレーションなども用意する。

 「NEXO」の展示エリアでは、同車種から排出される水で水分補給する植物を周辺に配置した空間に仕上げる。2階は試乗待ちや購入相談などに対応するドリンクバー併設のラウンジ(利用には会員登録が必要)となる。

 同所では、同日スタートするクリエーターとの共創プロジェクト「“LIFE MOVES.”People」の展示も行う。「働く」=建築家・工藤桃子さん、「遊ぶ」=ライフスタイリスト・大田由香梨さん、「纏(まと)う」=ファッションデザイナー石川俊介さん、「食べる」=農家でシェフの五十嵐創さん、「住まう」=建築家・長坂常さんの5つのテーマそれぞれに合わせたクリエーター5人が考える、同社のZEVで実現するライフスタイルのアイデアを紹介する。展示内容は時期により入れ替える予定で、オープン時は、長坂さんのモバイルハウスを展示。「IONIQ5」でけん引ができ、「V2L」で供給する電力で料理や仕事などをする住まいを提案する。

 営業時間は11時~20時(土曜・日曜・祝日は10時~)。入場無料。試乗は予約優先。5月28日まで。

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