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サンロッカーズ渋谷、千葉に「チーム全員で勝てた」 ベンドラメ礼生選手は33得点

プロキャリア最多となる33得点を挙げたベンドラメ礼生選手(写真中央)

プロキャリア最多となる33得点を挙げたベンドラメ礼生選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月26日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で千葉ジェッツ(以下、千葉)と戦い91-82で勝利した。

千葉のシュートを5本ブロックしたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手

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 昨シーズンから試合後に代表選手で悪かった点などを話し合い、翌日、コーチ陣らと意見を共有することをしているSR渋谷。36点差で大敗した前日は、石井講祐選手、渡辺竜之佑選手、西野曜選手がその役割を担ったが、「良い所を見つける方が難しいくらい良くない試合で、技術・戦術どうこうより、プロ選手としてのプライドやチームとしての在り方など基本的な所」を確認したうえで、「良い意味で開き直るしかない。自分達がもう一回目指すべきところを体現しよう」(石井選手)とこの日の試合に臨んだ。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「まず気持ちで負けないようにプレーしよう」と選手に伝えたという。

 試合は、最初の攻撃で「少しでも足を使わせる」(伊佐HC)意図で、ベンドラメ礼生選手がマッチアップする千葉・富樫勇樹選手との身長差を生かしファウルを誘発。続けて、前日の試合で3ポイント(P)シュートを決められず「単純に悔しかった」と言う石井選手が、「打ちに行こうという気持ちで迷いはなかった」と3Pを放ち沈めたほか、開始約3分千葉に得点を許さずリードを奪う。ミスからの失点や連続ファウルで得点を許したが、「プレッシャーを掛けられたら強くアタックしようと思っていた。インサイドに入ってからも焦らずオープンな修人を見つけることができた」石井選手が田渡修人選手の3Pを演出し逆転は許さない。

 25-17で迎えた第2Q序盤にミスからの失点が続き点差を詰められると伊佐HCはタイムアウトを要求。ボール運び・ゲームコントロール・得点と3役を担っていたベンドラメ選手から「ボールを離させよう」というアシスタントコーチの助言を受け、同じポイントガードである渡辺竜之佑選手を同時起用し、ベンドラメ選手を「スコアに集中」させる布陣にした。そこから「得点を取っていこうという意識はあった」と言うベンドラメ選手が立て続けに3Pを3本決めるなどして、点差を2桁に広げることに成功。その流れを引き継ぐかのように変わって入った盛實海翔(もりざね・かいと)選手も連続で3Pを沈め、44-30で前半を折り返した。

 互いに点を取り合った第3Qの後半、得点が止まり点差を詰められミスやファウルが続いた場面では「切り替えればいいと思っていたし、我慢比べに負けた方が(試合にも)負けると思っていた」と石井選手はベンチから声を上げコートの選手たちを鼓舞。さらに、同Q終盤に「インサイドアタックをしよう」という伊佐HCの指示通り、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がアタックからの得点を挙げ再び2桁リードを奪った場面では、「いつもより感情を前に出してチームを勢いに乗せようと思っていた」とベンチの仲間たちと喜ぶ姿も見せた。最終Q序盤は、広瀬健太選手や渡辺選手のオフェンスリバウンド、好守も見られ2桁点差で試合が進むも、中盤以降、課題であるディフェンスリバウンドを取り切れず6点差まで詰められる。それでも終盤は得たフリースローを高確率で沈め勝利を掴んだ。

 連敗を4で止めたSR渋谷。「選手のプライドを見られた」と評価した伊佐HCは、「連敗脱出はとても大きな1勝。しかも東地区1位の相手に、36点の大敗から1日でカムバックできたのは気持ちの部分がすごく大きい。昨日はチーム全員で負けたが、今日はチーム全員で勝てた。どちらにも転ぶ不安定なチームだが、気持ちも大事にしてしっかりやっていこうと思えた」と話した。

 連敗が続いた上位チームとの連戦を「もっと強くうまくならないと上に行けないことを全員が確認できたと思う。一人一人の意識を高めていくために良い5試合だった」と振り返った石井選手は、「今日のように闘志をむき出しにファイトする姿勢、コートの中では良い子ではいないということを全員が体現できれば上位チームとも渡り合えるということを経験できたのは良かった」と手応えをうかがわせた。この日は家族が会場に応援に駆け付けていたが、「試合前、いろいろな気持ちの揺れ動きがあるなかで子ども顔を見た時に気持ちが楽になった。(家族の応援は)大きかった」とも。

 「チームの勝利のために最高のパフォーマンスをしようというマインドだった」と言うベンドラメ選手は、プロキャリアハイとなる33得点をマーク。「(点を)取ったなとは思う。気持ち良くシュートも打てたしリズム良く入ったので気持ちよかった。勝利して、(ファンに)見て喜んでもらえたのですごく満足している」と話した。

 次節は今月29日、アウェーで秋田ノーザンハピネッツと戦う。ベンドラメ選手は「この数試合で経験してきた上位チームとの試合は確実にチームの底上げになっているし、チームとして戦う姿勢を学べた。チーム全員で体を張って戦いたい」と意気込む。

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