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白根記念渋谷区郷土博物館・文学館で特別展「寺院が語る渋谷の歴史」

明治初期の渋谷の田園風景を描いた「玉川家庭園屏風」(当館所蔵)

明治初期の渋谷の田園風景を描いた「玉川家庭園屏風」(当館所蔵)

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 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(渋谷区東4)で現在、特別展「寺院が語る渋谷の歴史」が開催されている。

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 渋谷区内の寺院の創建や由来を紹介し、文化財を公開することで渋谷の歴史や地域的特性について考察するとともに、渋谷への「愛着を深めて」もらい、それを次の世代に受け継いでいくための足掛かりにしたいと企画した。

 展示は、絵巻物や仏像などを通じて「古い時期の伝説」を紹介する「渋谷の黎明と寺院の伝説」、大名などの武家が建立した寺院の資料を通して江戸時代の渋谷の地域的特性をうかがう「武家と寺院」、渋谷が江戸の郊外という立地から、地域における寺院の役割などを紹介する「地域の中の寺院」、文化財を紹介する「寺院で守られてきたもの」で構成。

 平安時代に慈覚大師が寳泉寺を開いたという縁起を描いた江戸時代初期の絵巻物「氷川大明神并寳泉寺縁起絵」、常盤御前の守り本尊と伝えられてきた薬師如来像「常盤薬師」、広島藩主浅野長晟室の自昌院が書いた法華経で、金泥で装飾され、見返しに文殊・普賢菩薩が描かれた「自昌院自筆法華経」、天皇が香林院住職を臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の住職に任じた辞令「光格天皇綸旨」、明治初期の渋谷の田園風景を描いた「玉川家庭園屏風(びょうぶ)」、聖徳太子が父・用明天皇の病気平癒を祈る姿を描いた江戸時代の画像「聖徳太子孝養像画像」などを展示する。

 開館時間は11時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は一般100円ほか。2022年1月10日まで。

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