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学生デザイナーに「先行投資」 表参道で文化服装学院在校生作品の限定ショップ

文化服装学院高度専門士科・大阿久晃輝さんの作品

文化服装学院高度専門士科・大阿久晃輝さんの作品

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 服飾・ファッション専門学校の文化服装学院に通う学生デザイナーによるファッションアイテムに「先行投資」するプロジェクト「TIMESIBLE(タイムシブル)」が9月25日・26日、表参道エリアの「boutique W showroom」(渋谷区神宮前5)で初のポップアップショップを開催する。

アパレル技術科・イヒョンソクさんの作品

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 兵庫県立大学で経営学を学ぶ鈴木遼平さんらが展開するファッションプロジェクト「TIMESIBLE(タイムシブル)」によるポップアップショップ。プロジェクトでは、文化服装学院に通う学生デザイナーに「先行投資」する新しいファッションの楽しみ方を提案し。プロジェクト名のタイムシブルは、「time reversibility」という数学用語から命名した。

 ファッション、とりわけデザイナーズブランドが好きな鈴木さんは、シーズンが終わるとそのシーズンの商品の「価値が下がり」大量廃棄につながることに違和感を覚え「サステナブルな取り組みができないか」と考えていたという。

 そうしたなか、文化服装学院に通う高校の同級生が作る作品の「クオリティーの高さ」に驚き、学生が将来的にプロのデザイナーとして活動するようになったとき、学生時代の作品が価値のある過去作品(アーカイブ)として評価されるようになれば廃棄されないのではと、学生デザイナーの作品を購入することで先行投資につながる同プロジェクトを立ち上げた。鈴木さんが兵庫に住んでいることから、高校の同級生で横浜市立大学に通う平野大凱さんも誘い企画した。

 初のポップアップとなる今回。鈴木さんの友人であるニットデザイン科の橋本菫さん、アパレルデザイン科の荻野優花さん、アパレル技術科の中村彩香さんら5人の作品25点を展示・販売する。半数程度が同店のために制作した一点物の販売アイテムで、残りは過去の課題などで制作したアイテムで展示のみとなる。

 アパレル技術科のイ・ソンヒョクさんは、アメリカンインディアンの思想をインスピレーション源にし、袖のデザインで「減少している」アメリカンインディアンの「閉鎖的な現状」を表現したというベストがセットになっている白シャツ(2万2,500円)などを制作。高度専門士科の大阿久晃輝さんは、シルク100%のスカート(1万3,000円)などを出品。スカートは、ハイウエストで膝下程度の長さで、布も多く使い歩いたときなどの動きにもこだわった。

 開催時間は、25日=11時~19時、26日=11時~17時。今後は半年に1回、学生デザイナーを変えながらポップアップを行っていく予定。

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