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「3x3」のTOKYO DIME、プロリーグはベスト16 プレーオフ初戦敗退

長身の岩下達郎選手(中央左)の得点などを生かしたTOKYO DIME

長身の岩下達郎選手(中央左)の得点などを生かしたTOKYO DIME

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 渋谷を拠点にする3人制バスケットボール「3x3(スリー・エックス・スリー)」のTOKYO DIME(東京ダイム)が9月11日、プロリーグ「3x3.EXE PREMIER」2021シーズンの日本チャンピオンを決めるプレーオフに出場した。試合は無観客・ライブ配信で行われた。

フィジカルを生かしたプレーなどで7得点をマークした落合知也選手

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 5月に開幕した今季の「3x3.EXE PREMIER」。国内リーグは7カンファレンス42チームでレギュラーラウンドを行い、男子は上位16チームがプレーオフに出場。負けたら終わりのトーナメントで優勝を争った。東京ダイムはレギュラーラウンド「CENTRAL TOKYO」カンファレンスを首位で通過した。

 プレーオフ1回戦の相手はエクスプローラーズ鹿児島(以下、鹿児島)。両チーム共にスロースタートとなるなか、東京ダイムが鈴木慶太選手のインサイドへのアタックから先制。序盤から「ゲームプランだった」という身長2メートル5センチという岩下達郎選手の長身を生かしたゴール下のアタックで得点を重ねるが、鹿児島は2ポイントシュートを連続で決めるなど一進一退の攻防で拮抗(きっこう)した展開が続く。東京ダイムは中盤に一時3点のリードを許すが、東京オリンピックに出場した落合知也選手のフィジカルを生かしたプレーでバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を誘発するなどし、試合を振り出しに戻す。後半もシーソーゲームとなり20-20で迎えた残り2分、落合選手がファウルを受けフリースローを得るも沈めることができず、残り1分49秒で21得点目を決められノックオン負けを喫した。

 ベスト16という結果に「残念」「ふがいない」と口にした選手たち。落合選手は終盤のフリースローに言及し、「自分が決めていれば2回戦に進めていたと素直に思う。決め切らないといけないところ」と自責。岩下選手、落合選手がそれぞれ7点を挙げるなどゴール下で強さを見せた東京ダイムだったが、岩下選手は「2ポイントが勝敗を分けた。ディフェンスをもっと詰めないといけない」と振り返った。小松昌弘選手は「相手の方がシュートが入り、気持ちよくプレーしていた」とも。

 落合選手は東京五輪に向けた代表活動があり、この日が今季の「3x3.EXE PREMIER」の試合に初出場となった。五輪を「夢の舞台に立てた。日本人が世界相手に戦えるんだぞというのは一つ証明できたし、予選も突破し、接戦の試合を何度も演じられたのは3x3の未来にもつながるのでは」と振り返りつつ、「久々に国内の試合出られて、ファンの前の皆さんの前でダイムのユニホームを着てプレーできたことは良かった」と話した。

 東京五輪で「(3x3を)見た」など声を聞くるようになり「認知度上がった感じはあった」という岩下選手。鈴木選手も「ポジティブな意見を見たり聞いたりし、競技の立ち上げから関わってきた身としてはうれしかった」と反響を喜び、「世界に挑むことで競技の面白さをもっと伝えていきたい。(試合を)見に来てもらえる状況を1日でも早く作ることが発展につながるのでは。自分たちだけでなく皆で取り組みたい」と話す。落合選手も「五輪後に3x3をどれだけ広められるかは自分たち次第。SNSを使ったコミュニケーション図っていきたい」とも。

 今季の戦いは、11月に控える「3x3 JAPAN TOUR」のファイナルと、日本選手権(日程未定)となる。岩下選手は「優勝を狙っていただけに不完全燃焼で終わったが、気持ちを切り替えて、残り2つ、タイトルを勝ち取るために最善の準備を今日からまたしていきたい」と意欲を見せ、小松選手は「コロナ禍で、会場で見られる機会がない中でも変わらぬ応援ありがとうございました。プレミアはまた来年。前を向いて一つ一つ頑張るしかない」と続けた。

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