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明治神宮「宝物殿」で彫刻展 明治天皇が生前に購入した平櫛田中の作品など展示

平櫛田中「幼児狗張子」1911年、木彫(41×55×44センチ、台座を含む)。井原市立田中美術館蔵

平櫛田中「幼児狗張子」1911年、木彫(41×55×44センチ、台座を含む)。井原市立田中美術館蔵

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 明治神宮(渋谷区代々木神園町)宝物殿(中倉)で3月25日、彫刻展「気韻生動(きいんせいどう)-平櫛田中と伝統を未来へ継ぐものたち」が始まる。日本博主催・共催プロジェクト。

名和晃平さんの「Throne(g/p_pyramid)」

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 「明治神宮鎮鎮座百年祭」記念事業の一環として昨年3月から開催している芸術と文化の祭典「神宮の杜(もり)芸術祝祭」の最後を締めくくる企画。昨年7月に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大を受け延期となっていた。

 会場となる宝物殿は国の重要文化財に指定されている。奈良の正倉院を模した校倉風大床造りの建物で1921(大正10)年に完工。明治天皇・昭憲皇太后の御物が納められてきた。今回、修復工事を終えると同時に、初めて芸術作品を展示する。

 同展では、明治天皇が生前に購入した彫刻家・平櫛田中の作品「唱歌君が代」をはじめ、田中の長男・俊郎が物を「ねだって」手を伸ばしている姿を表現した「幼児狗(いぬ)張子」、名和晃平さんがパリ・ルーブル美術館で展示した空位の玉座「Throne」のエディション版「Throne(g/p_pyramid)」、土屋仁応(よしまさ)さんがクスノキなどで作った「鹿」などを展示する。

 開館時間は10時~16時30分。入場無料。木曜休館(3月25日・4月29日は開館)。5月30日まで。

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