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老舗アメカジショップ「バックドロップ」閉店へ 渋谷・神南で43年、ECは継続

コルネット通りの「バックドロップ」外観

コルネット通りの「バックドロップ」外観

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 渋谷・神南エリア、コルネット通り沿いの老舗アメカジ(アメリカンカジュアル)ショップ「the Backdrop(バックドロップ)」(渋谷区神南1)が12月25日、閉店する。経営はリムジインタナショナル(世田谷区)。

1990年に大ヒットした「バンソン」のジャケットなどが並ぶ店内

 1980年代後半~1990年代前半の「渋カジ」(渋谷を起源としたアメカジファッション)をけん引した同店。1977(昭和52)年、公園通りと神宮通りをつなぐフィンガーアベニュー沿いのビルの2階の「小さな一室」で開店。当初はジーンズなど古着の販売から始め、当時渋谷には「古着店がほとんど無かった」ことから、芸能人関係者をはじめ若者が多く来店したという。

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 1980(昭和55)年には古着販売をやめ、アメリカの新しいファッションアイテムを仕入れて販売するスタイルに変更。同時期に隣接するビルの1階と地下1階に店舗を拡張。その後、同ビル2階にはアメリカンスポーツウエアを取り扱う「BACKDROP PARK」もオープンし、「まだ日本で取り扱いが無かった」フィルソンやニューヨークヤンキースのスエットシャツなどをそろえ、若者から支持を受けた。

 「1980年から1990年代にかけてが全盛期だった」という同店。1984(昭和59)年に始めたアメリカ製スタジャンのカスタムオーダーの受注は高校生や大学生を中心に「一大ブーム」となり、現在でも当時学生だったファンからは懐かしむ声や「チームオーダーのスタジャンを今も大切に使っている」との声も寄せられるという。1990(平成2)年には、同店と原宿の姉妹店「プロペラ」(2003年閉店)でしか購入できなかった「VANSON(バンソン)」のレザージャケットが大ヒットし、店頭には開店前から行列ができ、10万円以上のレザージャケットが「1日で50~60枚と売れる日も多くあった」(同社)。当時、渋谷では「バンソン狩り」が社会問題にもなった。

 店舗はビルの老朽化に伴い、2008(平成20)年にファイヤー通り沿いのビル2階に移転。2014(平成26)年に現在の場所に移転し営業を続けてきたが、近年は店舗への来店客が年々減少傾向にあり、インターネットの普及に伴いECで購入する客が増えているという。そうした中、新型コロナウイルス感染症が流行し、緊急事態宣言発令後はさらに来店客が減った。再開発に伴う「人の流れの変化」など複合的に判断し、実店舗の閉店を決めた。ECでの販売は引き続き行い、「より一層、商品の企画に力を入れサステナブルで魅力ある」アメカジの提案を図っていくという。

 閉店発表後、長年同店を利用している客からSNSやメールなどで惜しむ声が届いているという。同社相談役の石戸正志さんは「感謝でしかない。当店がアメカジ文化に貢献できたことはとても誇り。原点は渋谷なので、またいつかこの地に戻ってきたい」と話す。

 営業時間は12時~20時。

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