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「将棋の街、渋谷」へ 渋谷区と日本将棋連盟が協定締結

(左から)長谷部健渋谷区長と日本将棋連盟佐藤康光会長

(左から)長谷部健渋谷区長と日本将棋連盟佐藤康光会長

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 渋谷区と公益財団法人日本将棋連盟は10月22日、伝統文化の発展と地域の魅力向上に向けた相互協力に関する協定を締結した。

 千駄ヶ谷に同連盟の本部でもある日本将棋会館(渋谷区千駄ヶ谷2)があることから、区はかねて将棋を通じた「青少年の育成」に力を入れてきた。加えて、昨年2月には将棋を題材とした漫画「3月のライオン」のキャラクターの採用したデザインマンホールを千駄ヶ谷大通り商店街に設置したほか、今年8月に完成した千駄ヶ谷駅前公衆便所には将棋関連のものを展示するなど、まちのイメージづくりにも将棋を活用してきた。

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 今回、まちづくりなど「地域の魅力向上」と将棋の「さらなる普及と継承」を推進するため協定を締結した。区は地域の課題解決のため、街のステークホルダーと協定を結び、まちづくりを推進している。日本将棋連盟が自治体と協定を締結するのは大阪・高槻市に次ぐ2例目となる。

 同連盟の佐藤康光会長は小学校高学年で初めて将棋会館を訪れたことや、自身が区内に位置する国学院高校に通っていたことから「棋士にとっては戦場でもあり、私自身にとってもさまざまな思いが詰まった場所」としつつ、渋谷はスポーツや文化、観光など「さまざまな発信地でもあり盛んな場である一方、伝統文化の集積地というイメージもあり伝統文化の推進などもしていただいている」と説明。

 近年、藤井聡太2冠の活躍などもあり「観(み)る将=対局を見て楽しむファン」も増えたほか、棋士が食べる「棋士めし」を提供する地域の飲食店にも注目が集まり、将棋会館の「見学」に来る人などもいる中、2024年に迎える創立100年に向け「新たな出発」と位置付ける。来年の東京五輪・パラで区に注目が集まると同時に「将棋にも注目してもらえる」機会や新しいファン層へのアプローチに期待を込める。「将棋が市民活動の一助として寄与できれば。『将棋の街、渋谷』に向け、将棋連盟の総本山(=将棋会館)としてバックアップできれば」とも。

 連携協力する内容は、将棋を通じた「伝統文化の発展に関すること」「まちづくりに関すること」「観光振興に関すること」「次世代育成に関すること」など。11月からは同連盟が新宿で行っていた子ども向けの将棋スクールを渋谷区役所に会場を移し月4回開催するほか、今後棋士との対局などを区のふるさと納税の返礼品にし、将棋クラブを地域につくるなどを検討している。千駄ヶ谷エリアでの取り組みを「強化」しつつ、「将棋=渋谷区」と認識されるよう、将棋ができる公園を区内の他のエリアに作るなどしてまちづくりに広げていきたい考え。

 長谷部区長は「将棋をする人も応援するが、将棋を見て理解する人が増えることも大事だと考えてる。将棋会館がこの街にあるということは、見るということに関しても大きなチャンス。ルールを理解して頑張っている人を見て応援する、ファンを増やす空気作りもしていきたい」と話した。

 有効期限は2023年3月31日まで(申し出が無い限りは更新)。

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