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傘のシェアリング「アイカサ」、傘立て・傘をアップデート 利用はアプリ化

IoTを組み込む新しい傘立て

IoTを組み込む新しい傘立て

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 Nature Innovation Group(渋谷区渋谷3)は6月1日(緊急事態宣言の解除後)から順次、運営する傘のシェアリングサービス「アイカサ」の傘立てや傘を一新する。

アプリでロックを解除して利用する

 同社が2018(平成30)年12月に始めたアイカサは、突発的な雨に見舞われた際などに傘を借りられるサービス。渋谷エリアを中心とした約50カ所でサービスを始めて以降、現在では都内全域や福岡市内でもサービスを展開し、約850カ所にスポットを設置、登録ユーザー数は9万3850人(いずれも5月現在)に上る。利用料は、1本24時間70円、月280円(1人2本まで)。

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 ビニール傘は現在、年間約8000万本消費されているが、リサイクル率はほぼゼロ(同社)な中、同社は「使い捨て傘がない持続可能な社会」の実現に向け傘立てや傘をリニューアルするとともに、オリジナルのアプリを開発(5月25日配信開始予定)することで利便性の向上を図る。

 新しい傘(全長87センチ、持ち手を除くと65センチ・重さ約420グラム)は、傘をはじめとするレイングッズを製作するサエラ(港区)と協業し、同社の全ての部材がプラスチック製の「+TIC」を活用する。強度の高いグラスファイバー製の傘骨は折れても1本から取り替えられ、傘布が破れても張り替え可能なほか、傘布は「超撥水(はっすい)加工」を施す。持ち手の部分にはICチップを入れるほか安全面を意識し先端は平面化し、持ち手の先端にはゴムを付けることでテーブルなどに引っ掛けたときに落ちにくいようにするなどした。

 従来のタイプより「一回り大きくなる」傘立て(高さ100センチ×50センチ四方)はIoTを組み込む。これまでは傘本体にダイヤルロックを付けていたが、新型では傘立てにロック機能を搭載し、アイカサアプリをダウンロードしたスマートフォンをかざしてbluetooth連携、もしくはQRコードを読み取ることで解錠され利用できるようにする。ロックを通過するときに傘のICチップが反応することで傘の出し入れが確認される。

 アプリでは、傘の利用や返却、スポットの案内などのほか、区ごとの天気予報に合わせ「降雨の事前通知」、多言語案内などに対応。傘が破損した際もアプリから問い合わせることができ、当面の間はNature Innovation Groupが無料で修理を行う。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で、同サービスの利用は7~8割減ったというが、落ち着いた後には「環境に対する意識も変わるのでは」と見込む同社・丸川照司社長。「傘の消費、モノの消費のあり方から、10年後20年後にこれがデフォルトになっているあり方をつくっていけたら」と話す。

 同社は5月11日、新プロダクトの導入に先立ちクラウドファンディングサイト「マクアケ」でプロジェクトを立ち上げた。リターンとして年間利用パスなどを用意する。

 新型の傘立て・傘は駅など利用が多い既存設置場所から入れ替え、当初は約500スポット(傘は計1万2000本)でスタートする。渋谷区内では、渋谷駅構内の観光案内所「WANDER COMPASS」、渋谷区役所、渋谷モディ、「100BANCH」などのスポットが入れ替わるという。

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