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渋谷肉横丁にラーメン店「なんでんかんでん」 肉最大1キロの「キャニオン盛り」も

店頭に立つこともある川原ひろしさんは「声を掛けて」と話す

店頭に立つこともある川原ひろしさんは「声を掛けて」と話す

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 豚骨ラーメン店「なんでんかんでん」(TEL 03-5422-3639)が1月、渋谷・井の頭通りの商業ビル「ちとせ会館」(渋谷区宇田川町)の肉をテーマにした飲食店街「渋谷肉横丁」に移転オープンした。

チャーシュー1キロの「キャニオン盛り」

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 同店は、福岡・博多出身の川原ひろしさんが1987(昭和62)年に世田谷区羽根木の環状7号線沿いにオープンしたラーメン店。約10坪の広さで夜間の営業ながら1日100万円以上を売り上げるなどし、豚骨ラーメンの火付け役となったことでも知られる。同所の店舗は2012(平成24)年に閉店したが、2018(平成30)年、高円寺で「復活」。昨年11月、契約満了のタイミングで同所での営業を終え、渋谷肉横丁に移転した。同店はフランチャイズで飲食プロモーターが経営を手掛ける。

 席数はテーブル席とカウンターで18席程度。店舗には、高円寺の店舗で使っていたちょうちんやポスターなどを装飾している。

 同店では、テレビ番組出演時に「(味が)薄くなった」と言われたことなどから、ガラの量を増やし「20数年前」に提供していた「史上最高濃度」のスープで提供。テーブルセットとして、ゴマや辛子高菜、「うまみ汁」、紅ショウガ、ニンニクなどを用意。川原さんは「ゴマたっぷり入れて、味が薄かったらたれ(うまみ汁)入れて、高菜は辛いので気を付けて」と30年ほど言っているという。中でも、「ゴマが好きでラーメン屋になった」ことから、「最低でもレンゲ山盛りで1杯は入れてほしい」と勧める。

 メニューは、ラーメン(820円)、味玉ラーメン(920円)などスタンダードなものから、「ネギバカラーメン」(1,070円)などトッピングを多く入れる「バカシリーズ」などをラインアップ。麺の固さは、ずんだれ(柔らかめ)から川原さんが命名したという「粉落とし」まで4段階で選べ、油の量も調整できる。渋谷肉横丁に合わせた同店限定メニューとして、肩ロースのチャーシューを盛る「キャニオン盛り」(チャーシュー250グラム=1,380円、500グラム=1,680円、1キロ=1,980円)をラインアップする。「思っていた以上に出る」(川原さん)と言い、多い日では1日30杯以上注文が入るという。

 そのほか、生ビール(490円)や焼酎(400円)などのドリンク、「ふくやの一口明太子」(280円)やピリ辛のもやしや味付け玉子などの「屋台あて盛り」(380円)などのつまみ類も用意する。客単価は1,400~1,500円ほど。

 渋谷肉横丁の来店客は20~30代が中心なのに対し、同店はかねて知っている人の来店が中心で、40~60代など「年齢層は高く」(川原さん)8割が男性客という。複数の店舗が軒を連ねる横丁であることから相互送客にも期待を込める。

 自身が「接客で成功した」ことから、「お客さまと触れ合うのが大事。人が好きな人が集まる、フレンドシップのある店にしたい」と話す。時間がある時は川原さん自身も店頭に立つことがあることから「声を掛けて」とも。

 営業時間は17時~23時。

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