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渋谷区は最大79デシベル 羽田・新飛行経路、3月運用に向け実機飛行確認

新ルートで渋谷駅周辺を飛行する航空機の様子(2月3日撮影、画像提供=渋谷のラジオ)

新ルートで渋谷駅周辺を飛行する航空機の様子(2月3日撮影、画像提供=渋谷のラジオ)

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 国土交通省は、羽田空港の国際線増便に伴う新飛行経路運用に向け1月30日から行っている実機飛行確認の騒音結果(速報値)を公開し、渋谷区では2月2日時点で騒音が最大で79デシベルを記録した。

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 訪日外国人旅行者の増加や地方活性化、2020年東京オリンピック・パラリンピックの円滑な開催などの観点から、首都圏空港の機能強化の一環で国が3月29日に運用を始める羽田の新飛行経路。東京湾上空の飛行経路で海側から到着・出発するこれまでの経路や新滑走路活用では難しかった国際線増便が実現し、3月の運用開始後は発着回数が毎時80回から90回に増え、国際線が1日約50便増加する。

 実機飛行確認は、1月30日~2月13日(北風時)と2月1日~3月11日(南風時)の各計7日間程度を予定し、現行の発着回数の中で定期便が新飛行経路を運航することで、管制官が新ルートの運用手順などを確かめるほか、新たに設置した騒音測定局の機器を調整も兼ね数値を測定する。

 都心部上空では高度約600メートルで飛行する箇所もある中、渋谷区内での主な新飛行ルートは、「南風時A滑走路到着(好天時)」(毎時14便程度)が恵比寿駅付近~渋谷駅付近~代々木八幡駅付近の上空を通るルート、「南風時C滑走路到着(好天時)」(同30便程度)が広尾駅付近~表参道駅付近~北参道駅付近の上空を通るルートとなる。区内では、滑走路から約12キロの距離となる渋谷区立広尾中学校(渋谷区東4)に測定器を設ける。

 北風時・南風時の実機飛行確認を行った2月2日に計測された騒音の最大値は、速報値で79デシベル、77デシベル以上の測定時間は約2秒だった。結果は、国交省が恵比寿・渋谷エリアなどで見込んでいた、高速走行中の自動車内などと同様の数値となる約68~74デシベルをやや上回った。

 実機飛行確認は、3月からの新飛行経路の運用時間と同じ時間帯で、北風時=7時~11時30分・15時~19時、南風時=15時~19時に行う。3月11日まで(北風時は2月12日まで)。

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