渋谷駅前交差点(スクランブル交差点)などで大みそかの夜から元日の早朝にかけ、大規模な交通規制が行われる。
渋谷駅周辺は、ハロウィーンにはイベントを行っていないにもかかわらず多くの人たちが集まり、治安の悪化も問題になっている。年末年始も大勢の人が集まり、警視庁が駅周辺を「重点整理区域」と定め歩行者の侵入を禁止していたが、2016(平成28)年にそれを逆手に取り、スクランブル交差点など駅周辺を交通規制して行うカウントダウンイベントを初開催した。
今年もその取り組みを継続し、カウントダウンイベントを行う。当日は、スクランブル交差点やSHIBUYA109周辺、文化村通り、井の頭通りなど渋谷センター街一帯、公園通り、渋谷フクラス周辺などを交通規制し、歩行者専用道路にする。規制時間内はバイクや自転車の走行・移動も禁止となり、当日の現場では警察官が迂回(うかい)を呼び掛ける。
実行委員会副会長でもある長谷部健渋谷区長は「この試みは、近年問題となっている年末の社会課題に対し、官民が一体となって解決を目指す取り組み。本年も秩序をもって誰もが楽しめるカウントダウンを実現したい。渋谷区は、カウントダウンなどの取り組みを通じて、成熟した国際都市、生活文化の発信拠点『創造文化都市渋谷』の実現を目指す」とコメントしている。
実施時間は、車両通行規制=31日21時~来年1月1日2時(予定)、歩行者専用道路=同22時30分~同1時。荒天時や危険・迷惑行為などにより中止になる可能性もある。実施に向け花火などの危険行為禁止や飲酒・喫煙に関するマナー遵守も呼び掛けている。