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日本青年館ホールでロック・オペラ「R&J」開幕 近未来が舞台の「ロミジュリ」

恋に落ちたロミオとジュリエットのデュエットも

恋に落ちたロミオとジュリエットのデュエットも

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 ウィリアム・シェイクスピア原作の「ロミオとジュリエット」を題材にした舞台「Rock Opera『R&J』」が6月14日、明治神宮外苑エリアの日本青年館ホールで開幕した。

会見に応じた演出・脚本の鈴木さんやロミオを演じる佐藤さんら

 400年以上前に書かれたとされ、現代の日本でも広く知られる恋愛物語である「ロミオとジュリエット」。脚本・演出家の鈴木勝秀さんが近未来を舞台にアレンジすると共に、ロックなナンバーとダンスを交えた舞台に仕上げた。

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 AI(人工知能)がほとんどの労働を担う世の中で、ロミオ率いる「グルッパ(不良)」とジュリエットの父が長官を務める「ビアンカズーリ(警察)」が対立していた。暇を持て余していたロミオは、もぐりこんだ警察長官主催の仮面舞踏会でジュリエットに出会い恋に落ちる。その勢いのままジュリエットに「好きだ」と告白し「一目ぼれって信じる?」と問いかける。ジュリエットは戸惑いながらも「信じる!」と応え2人は結ばれるが、父親に御曹司との結婚を強要されるジュリエットと、対立の中でジュリエットのいとこを殺してしまったロミオは引き離されてしまうーー。

 ロミオを演じるのは多くの2.5次元ミュージカルに出演している俳優・佐藤流司さんで、ジュリエット役はマドンナさんのワールドツアーでバックダンサーを務めた経験を持つ仲万美(ばんび)さんが務めるほか、助言をするなどロミオとジュリエットを導くロレンス神父を陣内孝則さんが演じる。

 佐藤さんは同作を「デストロイ、破壊的な舞台で汚い言葉がいっぱい出てくる」と表現。加えて劇を彩るロックナンバーについては「普段ミュージカルや舞台を見に来ている方が聴いたことがないような歌があるのでは。僕自身も舞台でやったことがない歌い方をしている」と話す。仲さんとデュエットを披露する曲もあるが、「僕も少しダンスやらせてもらっていたが次元が違いすぎて、万美ちゃんと2人で踊るシーンがは本当に嫌だなと(笑)…隣で踊れることを光栄に思う」と冗談めかした。

 舞台初出演となった仲さんは「見るものすべてが新しいことだらけで快感と興奮しかない」と目を輝かせた。自身が演じるジュリエットについては「すごくわがまま娘で性格が悪くて、嫌われることを何とも思っていないような子が初めて人を好きになって、どんどん女の子になっていく姿が本当にかわいい」と表現した。

 「若い女性のお客さんが多いと思うので、(彼女たちの)心をガチっとキャッチしたい」と意気込んだ陣内さんが演じるロレンスは、「原作では作品の良心のようなキャラクターだが、今回はエキセントリックな役」だという。佐藤さんが「(稽古でも)毎日違うアドリブを随所に入れてきて半分くらい台本にない」と明かすと、陣内さんは「初日を迎えたら台本通りにやる」と応え笑いを誘った。

 「設定は好き勝手に変えた」と話す鈴木さんは「出てくるのは基本的にはばか者ばかりだが、最後にはかなりグッとくるようになっている」と作品を紹介。「難しいことは一切無いようにした」と加えると、佐藤さんも「(原作の)ロミジュリは予習してこなくて大丈夫」と同調。「お客さま以上に自分自身楽しみな今回の公演。どっちが楽しめるか勝負という感じて見ていただければ」と来場を呼び掛ける。

 上演時間は約2時間10分(休憩なし)。チケット料金は9,500円。今月23日まで(計14公演)。

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