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山種美術館で「奥村土牛」生誕130年記念展 移転10周年企画、60点超展示

代表作の1つ「醍醐」(左)が来館客を出迎える

代表作の1つ「醍醐」(左)が来館客を出迎える

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 日本画家・奥村土牛の生誕130年記念展が現在、山種美術館(渋谷区広尾3、TEL 03-5777-8600)で開催されている。

99歳の時に手掛けた作品

 2009年10月に日本橋から現在の場所に移転した同館の移転10周年を記念する特別展示の第1弾企画。創立者・山崎種二は、無名だった頃から50年以上にわたり奥村と交流があり、同館では奥村の作品135点を収蔵している。

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 奥村は1889(明治22)年、東京生まれ。本名は奥村義三。画家志望だった父親の下、幼少期から海外に親しんでいたといい、16歳で入門した日本画家・梶田半古の画塾で「生涯の師」と仰ぐ兄弟子・小林古径と出会った。1935(昭和10)年に帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)教授となり、1962(昭和37)年に文化勲章を受章した。

 約60点の作品を通して奥村の画業を振り返る同展でまず来館者を出迎えるのは、代表作の一つである京都・醍醐(だいご)寺のしだれ桜を描いた「醍醐」(1972年)。「雨趣(うしゅ)」(1928年)は雨が降る当時の赤坂付近の風景を描いた一枚で、雨を表す線を1本ずつ描いている。第2章「土牛のまなざし」では、奥村自身の「最高傑作」のうちの一点で徳島・鳴門海峡の渦潮を描いた「鳴門」(1959年)やバレエダンサー谷桃子をモデルにした「踊り子」(1956年)、姫路城を描いた「城」(1955年)など60歳代~70歳代に描いた作品を紹介する。最終章では、「新しい試み」として取り組んだ山の描写に墨のにじみを用いた「山なみ」(1987年)、「白寿記念」の習字(同)などが並ぶ。

 館内の「Cafe椿」では、老舗菓子店「菓匠 菊家」(港区南青山5)が展示作品をイメージして作ったオリジナル和菓子を提供するほか、ミュージアムショップでは、図録(2,180円)や「醍醐」をパッケージにプリントした「祇園辻利」の宇治茶・抹茶菓子のセット(1,080円)などのオリジナルグッズを販売する。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,200円、大学・高校生=900円、中学生以下無料ほか。3月31日まで。

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