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JR渋谷駅外壁アート「ハチ公ファミリー」を清掃 設置から28年

パブリックアートの清掃を専門的に手掛けている業者が清掃作業をしている

パブリックアートの清掃を専門的に手掛けている業者が清掃作業をしている

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 JR渋谷駅・ハチ公口の外壁に設置されているパブリックアート「ハチ公ファミリー」の清掃作業が9月20日から、行われている。

幅1.2メートルの空間に足場を組んでいる

 1990年3月、パブリックアート事業を中心に手掛ける公益財団法人日本交通文化協会(千代田区)企画の下、渋谷駅北口広場が現在の「ハチ公前広場」に名称変更したことを記念し制作、設置された同作品。

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 サイズは縦約4メートル×横約11.2メートル。原画は水墨画家の北原龍太郎が手掛け、「もしハチ公に家族がいたら?」という想像からハチと同じ犬種の秋田犬20匹を描いたほか、背景は太陽と月、星が輝く宇宙空間に虹を架けたデザインに。作品は信楽焼の陶板約1200ピース以上を使って作られている。

 駅舎の外壁であることからJR東日本が管理しているが、同社では清掃していないという。設置から28年目となり「汚れが目立ってきていた」中、家庭向けクリーニング用品などを展開する米メーカーSC Johnson & Son, Inc.の日本法人ジョンソン(横浜市西区)からの提案もあり、同社の費用負担で初の大規模な清掃が決まった。

 ハチ公前広場は人通りが多いことから作業員と来街者との接触を防ぐことなどを目的に作品を仮囲いで覆い、外から作業風景は見られないようにした。壁面から1.2メートルという幅の仮囲いの中に足場を組み、最大3人の作業員が清掃作業を行っている。陶板部分のシールやガムはヘラではがし、洗剤と研磨スポンジで擦った後に水拭きしコーティング剤で仕上げる。ステンレスの枠はシールなどを専用薬剤とヘラではがし、磨き剤で拭き仕上げしている。

 洗剤は、作品が食器と同じ素材であることから「洗浄力に期待できる」と、同社が輸入販売する「ミセスマイヤーズ グリーンデイ」を使っているという。

 清掃作業は今月26日までで、27日・28日に仮囲いを撤去する。