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小学生が原宿の課題を見つけ解決策探る 最終日は区長らに提案へ

ウイッグ・エクステ専門店「ALES」の店員へインタビューした参加児童たち

ウイッグ・エクステ専門店「ALES」の店員へインタビューした参加児童たち

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 小学生が原宿の課題を見つけ解決策を提案する「Social Kids Action Project」が7月23日、始まった。

原宿唯一の米店「小池精米店」でもインタビュー

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 4児の母でフリーランスとして活動する傍ら渋谷区非常勤職員でもある植野真由子さんが企画・主催し、NPO法人「放課後NPOアフタースクール」(港区)、「二枚目の名刺」(渋谷区富ヶ谷1)と連携している。

 トライアルを経て昨年本格始動した同プロジェクトは、子どもたちに自発的なアクションを起こさせること、子どもの視点・意見で大人を動かすことを目的に取り組んでいる。昨年挙がった提案は、ラフォーレ原宿(神宮前1)協力の下、オリジナルデザインのキャップやTシャツ作り、東急プラザ表参道原宿(神宮前4)屋上に畑を作るなど、実現に向けて進捗(しんちょく)を見せているものもある。

 対象者は渋谷区在住・在学を主とした小学校高学年(4~6年生)で、区内の全小学校でチラシを配布し参加者を募集。今回は11人が参加している。住んでいる街のことを知ってもらうことや、同じ地域で生活・活動する子どもと大人のコミュニケーションの創出、街の企業・団体同士の交流促進を図り、街を舞台に展開する。子どもを介して「町会に少ない」という子育て世代(30~40代)の地域活動への参画にもつなげたいという。

 プロジェクトは5日間のスケジュールで進行。初日は原宿エリアを散策して「街に興味を持つ」ことから始め、2日目には質問事項を考えたりインタビューの練習をしたりしてから郵便局、警察署、消防団、街なかのショップなどに足を運び「渋谷で暮らす(働く)人」にインタビュー。3日目には「渋谷を訪れる人」にも街頭インタビューを予定。4日目から5日目にかけて、フィールドワークで得た意見を元に「どんな街にしたいか」というビジョンと、その解決策を考え資料を作る。

 父親に勧められ参加したという平田花奈さん(小4)は街の人たちにインタビューをしてみて「意外なことや面白いことが聞けた」と振り返り、「知らないことを知って、楽しくやりたい」と意欲を見せた。

 最終日となる8月1日には、長谷部健渋谷区長をはじめ、地域の企業や施設の社員ら「大人」に向けて活動報告をプレゼンテーションする予定。

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