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アルバルク東京、Bリーグ王者に MVPは田中大貴選手

優勝したアルバルク東京の選手たち

優勝したアルバルク東京の選手たち

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 アルバルク東京(以下、A東京)が5月26日、横浜アリーナ(横浜市港北区)で行われたBリーグ・チャンピオンシップ(CS)決勝で千葉ジェッツふなばし(同、千葉)を下し初優勝した。

MVPに選ばれた田中大貴選手(関連画像)

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 レギュラーシーズン60試合を勝ち上がった8チームが出場したCS。東地区を2位で通過したA東京の今季最終戦となったこの日は、同地区1位でCSに駒を進めた千葉ジェッツふなばし(以下、千葉)との一戦となった。チケットは一般発売日に完売し、会場には1万2005人が来場した。

 A東京最初の得点を挙げたのは田中大貴選手で、千葉に先制を許した直後、ドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)でレイアップを決めた。第1クオーター(Q)は、アレックス・カーク選手がバスケットカウント(得点に加えフリースロー)で3点プレーを見せたり小島元基選手のドライブに合わせてダンクを決めたり9得点をマークしチームを引っ張った。第2Qは、序盤にザック・バランスキー選手がミドルレンジのジャンプショット、スチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)からのレイアップなどでチームに勢いを与えた。残り2分51秒で千葉に1点リードを許すとA東京ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)はすぐさまタイムアウトを要求。明けに田中選手、カーク選手の連続得点で再びリードを奪い、ブザービーターとなったジャワッド・ウィリアムズ選手の3ポイント(P)ラインを大きく越えるロングレンジの3Pシュートも決まり、43対33で前半を折り返した。

 田中選手の得点で幕を挙げた後半だったが、千葉が富樫勇樹選手のドライブや小野龍猛(りゅうも)選手の3Pなどで食らい付いてくる中、A東京は小島選手が3Pやスチールからのレイアップなどで応戦。残り50秒には千葉のミスからブレンダン・レーン選手が駄目押しのダンクを決めた。リードを保ったまま迎えた最終Q、A東京は開始早々3Pを決めた馬場雄大選手が、バックレイアップやダンクなど同Qだけで10得点を挙げる活躍を見せた。A東京はしっかり時間を使いながらも、カーク選手のダンク、田中選手の3Pなどで得点を重ね85対60で優勝をつかみ取った。MVPには15得点アシスト5本などを記録した田中選手が選ばれた。

 「ディフェンス(DF)の勝利」と田中大貴選手が振り返ったよう、オフェンスファウルを誘うDFやチームで4本のブロックを決めるなどし、全Qで千葉の得点を10点台に抑える堅守を見せた。激しいDFにあった千葉・富樫選手も「東京のDFをほめるべき」とたたえた。

 パヴィチェヴィッチHCは「選手一人一人が、最初から最後までフィジカル面・メンタル面共にしっかりとしたプレーをしてくれた。長いシーズンを共に戦った結果、優勝できたことを感謝している」と喜びを表現。キャプテンの正中岳城(たけき)選手は「トロフィーを掲げた瞬間が最高の気分だった」と振り返った。

 試合後には、選手たちやコーチ陣、チア、フロントスタッフらも参加してビール・シャンパンかけも実施。チームを運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長は「今日は皆で優勝を分かち合いたい」とあいさつした後、一斉にビールをかけ合った。ビールかけをするのは「初めて」という田中選手は「イメージはソフトバンクホークス」と楽しんでいる様子で、「皆雰囲気でやっている、下手くそですよね」と笑いながら輪の中に飛び込んでいった。

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