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「大人になる君に」著名人109人が薦める「私の一冊」、国学院大が刊行

装丁にもこだわった「私の一冊」

装丁にもこだわった「私の一冊」

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 国学院大学(渋谷区東4)が「大人になる君に」をテーマに著名人109人が推薦する本をまとめた「私の一冊」(弘文堂)が4月25日、発売された。

国学院大・渋谷キャンパスにある本棚兼読書スペース「みちのきち」

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 学生の読書離れを解消しようと同大が発足させた「みちのきちプロジェクト」の一環。同プロジェクトでは昨年4月、第1弾としてキャンパス内に新たな本棚兼読書スペースを開設。空間設計は建築家・谷尻誠さん、本のセレクトはブックディレクターの幅允孝さん(BACH)が手掛け、「食べる」「未知なる場所へ」「日常」などのテーマを軸に、新書、写真集、漫画など約800冊を並べ、学生だけでなく、地域住民や来訪者にも開放している。

 プロジェクト第2弾は、「読書習慣を取り戻すきっかけになる本をつくろう」と昨年6月に始動。「これから大人になる君に」をテーマに、さまざまな分野で活躍する著名人に本の紹介を依頼した。同書では趣旨に賛同した109人から寄せられた推薦書を見開きで1人1冊紹介。本への思いや推薦理由を、撮り下ろした本の写真とともに収めている。装丁は木住野彰悟さん(6D)。

 掲載しているのは、小池百合子東京都知事らの自治体トップ、メガバンク頭取、野本弘文東急電鉄会長らの企業トップ、白鵬翔さん、杉山愛さん、藤波辰爾さんらのスポーツ関係者、戸田恵梨香さん、千葉雄大さん、鶴田真由さん、鈴木ちなみさんらの俳優・モデル、林真理子さん、池井戸潤さん、櫻井よしこさん、池上彰さんらの作家・ジャーナリストのほか、山本寛斎さん(デザイナー)、茂木健一郎さん(脳科学者)、幅允孝さん(ブックディレクター)など多岐にわたる。

 監修を手掛けた幅さんは「職業も年齢もばらばらの大人たちが今の学生に対し、『心に根を張る一冊』を伝えるブックガイドがこの本」と紹介する。「検索ばかりが上手な大人になるより、自身の中に膨らむ熱くて偏った『何か』を大事に育てられる人。そんな人こそ不確実な世の中を楽しく健やか渡っていけると思うし、本はそんな核を探すのにうってつけの相棒」とも。

 同書に掲載した本は同スペースにそろえているほか、同大では発売に先駆け、今年の卒業生と新入生全員に1人1冊を贈った。仕様はA5判256ページで、価格は1,800円(税別)。渋谷エリアでは同日、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店(東急百貨店本店7階)でフェアが始まった。

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