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国学院大博物館で企画展「いのちの交歓」 岡本太郎作品などで「生命観」問う

岡本太郎の作品を象徴的に飾る「豊饒(ほうじょう)の間」

岡本太郎の作品を象徴的に飾る「豊饒(ほうじょう)の間」

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 国学院大学博物館(渋谷区東4、TEL 03-5466-0359)で現在、企画展「いのちの交歓 残酷なロマンティスム」が開催されている。

石にまつわる・関係のある作品などを展示する「石の間」

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 大学の資料と研究成果を公開する博物館として「日本のモノと心を知る」をコンセプトに、常設展に加え年に5・6回の企画展を開いている同館。同展は岡本太郎記念館(港区南青山6)協力の下開催するもので、両館は昨年岡本太郎記念館で開催された企画展「生きる尊厳-岡本太郎の縄文-」に国学院大学博物館が協力したことから協力関係が始まったという。

 「いのちとは何か、生命観を問い直す」ことを図る同展は、岡本太郎の言葉から命名。火や石、木など自然の物を神と位置付けた日本神話が書かれた「古事記」ベースに、岡本太郎や写真か・井賀孝さん、映像作家・井上亜美さん、画家・田中望さん、彫刻家・藤原彩人さんの作品や同館が所蔵する旧石器時代以降の産物などを展示する。

 場内は大きく2つのエリアで構成。「豊饒(ほうじょう)の間」では、壁面中央に象徴的に配置した岡本の「豊饒の神話」の両サイドに、同じく岡本の「雷神」「悲しい動物」を展示。作品の前には、欠けた土偶の頭や胴体など(約4500年~2800年前)、木の仏神像、獣の皮などを並べるなどしている。

 「石の間」では、石にまつわる・関係のあるものを集積。三輪野山貝塚(千葉県)から出土した「窪(くぼ)地中央に置かれた大石」(約4500年~2800年前)を中心に、8つの方向に作品などを置き、中央から左と右で「男と女」、「生と死」を想起させるよう対峙(たいじ)させて並べる。

 2月10日は、田中さんと藤原さんを招いたトークセッション「非生命のいのち-石・木・火・土・鉄・水」を開くほか、今月24日は同館学芸員・石井匠さんによるトーク「『太陽の塔』と『明日の神話』のいのち」を予定する。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場無料。今月25日まで。

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