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訪日外国人を「有料」ガイド 解禁受け渋谷の企業もサービス本格化

渋谷駅前(スクランブル)交差点を解説するガイドの野村昇吾さん(左)とKalachikさん
夫婦(右)

渋谷駅前(スクランブル)交差点を解説するガイドの野村昇吾さん(左)とKalachikさん 夫婦(右)

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 改正通訳案内士法が1月4日に施行され、「通訳案内士」の国家資格が無くても有料で訪日外国人向けの観光ガイドができるようになったことを受け、渋谷の企業もサービスを本格化させている。

金王八幡宮の手水場(ちょうずば)で手と口を清める

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 解禁を受け1月24日に初の「有料」客を迎えたのはインバウンド関連事業を手掛けるジェイノベーションズ(渋谷区松濤1)。この日は、BOJ(中央区)が手掛ける訪日外国人向けサイトから申し込みのあった米オレゴン州ポートランド在住のアメリカ人、Vadim Kalachikさん、Carrie(キャリー) Kalachikさん夫婦をガイドした。

 集合はハチ公前。同社インバウンド事業部コミュニティーマネジャーで、この日のガイドを務めた野村昇吾さんと合流。カンバイ(港区)から2人の名前がカタカナでプリントされた広告入りTシャツが進呈された後、ハチ公像と記念撮影。この日は厳しい寒さだったこともあり、JRと井の頭線を結ぶ通路に移動し、そこからスクランブル交差点を眺めながら説明。同じ空間にある岡本太郎作の巨大壁画「明日の神話」を背景に記念撮影も行った。

 次に向かったのは金王八幡宮(渋谷3)。駅周辺の喧噪(けんそう)から一転して静寂な空間へ。2人は正門をくぐり、すぐの場所にある手水場(ちょうずば)で大塚さんに倣いながら、ひしゃくを使って手と口を清め御社殿へ。説明を受けた後、さい銭箱にさい銭を投げ入れ、鈴を鳴らしてから「二拝二拍手一拝」の作法で拝礼した。

 一行は再び駅方面へ。渋谷ヒカリエ(渋谷2)11階からガラス越しに渋谷の夜景を眺めながら説明を受けた。さらに、昭和の風情が残る「渋谷のんべい横丁」へ移動。ひしめき合う店や赤ちょうちんがともる通路などを歩き、日本の中でも珍しい風景を楽しんだ。

 さらに山手線のガードをくぐり、渋谷駅前(スクランブル)交差点で記念撮影。その後、渋谷センター街のバスケットストリートを進み、「マクドナルド渋谷センター街店」前で解散となった。

 ツアー終了後、キャリーさんは「知らなかったことを知ることができて良かった。友達にも伝えたい」と笑顔で話した。中でも、渋谷ヒカリエ11階からの夜景と「のんべい横丁」が特に印象に残ったという。

 ツアーの所要時間は本来1時間を予定していたが、この日は1時間30分ほどになった。参加料金は1人2,900円で、1人から対応する。

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