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障がい者スポーツ応援イベント「スポーツ・オブ・ハート」、代々木公園などで今秋開催

会見に出席した(前列左)主催団体代表理事の廣道純さん、(後列左から2番目)長谷部健渋谷区長、(右端)高橋尚子さんら

会見に出席した(前列左)主催団体代表理事の廣道純さん、(後列左から2番目)長谷部健渋谷区長、(右端)高橋尚子さんら

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 代々木公園イベント広場(渋谷区神南2)などで今秋開催されるスポーツと文化のコラボレーションイベント「SPORTS of HEART2017」の記者発表会が4月18日、開かれた。

競技用車いすローラーを体験する鈴木奈々さん

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 一般財団法人スポーツオブハート(渋谷区南平台町)が主催する同イベントは、パラリンピアンの呼び掛けで2012年に初開催した。障がい者と健常者の枠を超えて共に生きる社会の実現を目指す「ノーマライゼーション」の提案・発信を図り、スポーツと文化を融合したコンテンツを展開している。障がい者アスリート・アーティストの「すごさ・魅力」を発信することで、社会的な知名度の向上を目指している。昨年は3日間で約5万5000人が来場した。

 昨年は、初めて区と共催することで一般道や区立小学校を会場にしたり区内の子どもたちに参加を呼び掛けたりするなど、ムーブメントの輪が広がりを目指した。

 同法人の代表理事で車いすランナーの廣道純さんは「昨年(ノーマライズ駅伝で)一般道を走った際に、居合わせた来街者の方が足を止めて見てくれて、アプローチできていなかった層にも知ってもらえた」と振り返る。今年も共催することを決めた、渋谷区の長谷部健区長も「公道を使うことは行政が入らないとなかなか難しい。一緒に見て知ってもらう機会を作っていきたい」と協力的な姿勢を見せた。

 会では、モデルでタレントの鈴木奈々さんと長谷部区長が、イベント当日も体験コーナーを設ける競技用車いすのローラーを体験。鈴木さんは「もっと簡単だと思っていた。見ているより、重くて難しい」と言いながらも「記録を出したくなる」と幾度と挑戦するが最高で時速10キロほどしか出せず、「(イベント当日)リベンジに行きます」と宣言。長谷部区長は時速15キロほどを記録した。

 開催に向け、廣道さんは「参加してくれるアスリートや著名人の方も増え、パラスポーツで楽しい空間を作れるようになってきている。来てよかったと思える夢のような空間を作れるのでは」と期待を込める。ファッションショーに参加する鈴木さんは「障がい者モデルの方たちが堂々と格好良く歩いている姿に元気をもらう。私も負けないくらいハッピーを与えられるようなステージを作りたい」と意気込み、陸上教室を開くシドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんは「体験してみて初めて分かる、ということを伝えたい」と話す。

 イベントでは、昨年初開催した、車いすランナーや文化人・アーティストなどの著名人、一般の成人・小学生、LGBTランナーなどがチームとなり一緒に走る「ノーマライズ駅伝」をはじめ、障がい者モデルもランウェーを歩くファッションショーや、アーティストらのライブ、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんによる陸上教室、ウィルチェアラグビーや車いすバスケ、アンプティーサッカーなどのスポーツ体験などを予定する。

 開催日は10月14日・15日。10時~20時(予定)。入場無料。今年は初めてとなる地方開催を大分で行うことも発表された。

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