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渋谷マルイに1/2サイズの「タチコマ」 コミュニケーションロボット展示

2分の1サイズで再現したタチコマ

2分の1サイズで再現したタチコマ

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 渋谷マルイ(渋谷区神南1)7階「I.Gストア」で12月23日、2分の1サイズで再現したコミュニケーションロボット「タチコマ」の展示が始まる。

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 タチコマはアニメ「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」に登場する人工知能を搭載した多脚戦車。攻殻機動隊は1989年、漫画家でイラストレーターの士郎正宗さんが発表した漫画作品。21世紀の「科学技術が飛躍的に高度化した」日本が舞台で、「義体(サイボーグ)」「電脳」「光学迷彩」「多脚戦車」などのテクノロジーが登場する。

 同作のアニメ化を手掛けたアニメ制作会社プロダクション・アイジー(武蔵野市)が2014年、同作の世界観や描かれるテクノロジーの実現を図る「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」を発足。その一環として、タチコマを題材にしたコミュニケーションロボットの「社会実装」に取り組むプロジェクトを展開している。

 展示するタチコマは同プロジェクトの中間成果物。サイズは、幅=約150センチ、奥行き=約140センチ、高さ=約110センチ。重量は約65キロ。外装は繊維強化プラスチック(FRP)と炭素繊維強化プラスチック(CFRP=カーボン)を使うことで軽量化を図った。前方1カ所に設置するカメラで周辺の状況を捉える。アニメでタチコマの声を担当している玉川紗己子さんによる劇中のセリフも発することができる。

 併せて、iOSアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」もリリース。アプリでは、話しかけることでタチコマを育てることができ、会話やユーザーの行動などでタチコマの性格が変わるという。今月16日に配信を始め、現在までに約6000ダウンロードされている。

 店頭では、経済産業省の「ロボット導入実証事業」の補助金を受けて、来店客が購入した商品を載せた台をタチコマが押して客の元に届ける接客サービスの実証実験も行う。来店客は、事前にアプリ上で商品を予約購入。来店後、用意するセンサー付きの台にスマートフォンを置くと、ユーザー情報がタチコマに送られ、タチコマが登録されている来店客の名前を呼ぶ。安全性を考慮して、タチコマの動作の最終決定は人間が行う。

 実証実験の開始時期は未定だが、展示中はアームが動いたり、セリフを発したりするタチコマを見ることができる。

 営業時間は11時~21時(日曜・祝日は20時30分まで、12月23日~25日は21時まで、31日は18時30分まで、1月2日は10時~20時30分、同月3日は10時~21時)。1月1日は休館。展示は1月15日まで(予定)。

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