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東京都写真美術館でアピチャッポン・ウィーラセタクンさん個展 「亡霊」キーワードに

展覧会に合わせて来日したアピチャッポン・ウィーラセタクンさん

展覧会に合わせて来日したアピチャッポン・ウィーラセタクンさん

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)地下1階で12月13日、総合開館20周年記念企画展「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」が始まった。

社会的・歴史的な側面の探求も図る

 タイ人映像作家・映画監督であるアピチャッポン・ウィーラセタクンさんの個展となる同展。写真と映像の総合美術館となる同館では年に一度、「最先端の」アーティストと同案のコレクションを組み合わせた映像展を開いているが、今年はウィーラセタクンさんに焦点を当てた。

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 ウィーラセタクンさんは1970年バンコク生まれ。大学で建築を学んだ後、シカゴ美術館付属シカゴ美術学校で映画製作修士を取得。1999年に映画製作会社キック・ザ・マシーンを設立。2000年に初長編映画「真昼の不思議な物体」を制作した。2010年、「ブンミおじさんの森」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したことでも知られる。1998年以降、映像インスタレーションを中心とした活動もしている。

 同展のタイトルは、ウィーラセタクンさんが2009年に発表した論考タイトルに由来。メディアを媒介することで作用する「映像自体の特性」と、政治や歴史の中の「見えざる力」の2つを「亡霊=ゴースト」ととらえてウィーラセタクンさんの映像世界の探求を図るという。同館のコレクションを中心に、初公開作品を含む23点とアーカイブ作品で構成する。

 エントランスには幽霊のドローイングや災害・幽霊映画、漫画・書籍などをウィーラセタクンさんの作品のソースとなっている物を「アーカイブ」として展示。シカゴ美術大学時代に製作された実験映画「0116643225059」、医者をしていた父親の診療所の写真、映像インスタレーションや短編映画、アート本、長編映画で構成する「『プリミティブ』」プロジェクト」関連作品など。「サクダ(ルソー)」は自身のアイデンティティーについて語る青年のドキュメントで、ヘッドホンを着けないと彼の声を聞くことができない。「シンプルに自然の力に重点を置いた」という「速度」は風に揺れる木で速度を表現している。

 期間中、1階ホールでは、ウィーラセタクンさんが選んだ短編作品(25作品4プログラム)の上映も行う。1月5日まで(期間中休映日あり)。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで、1月2日・3日は11時~18時)。観覧料は、一般600円、学生500円、中高生・65歳以上400円ほか。月曜定休(祝日の場合は翌平日休館、1月3日は開館)、12月29日~1月1日は休館。1月29日まで。

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