渋谷・宮下町アパート跡地の詳細発表 名称は「渋谷キャスト」

原宿側から望む「渋谷キャスト」の外観。右手の通りが明治通り(画像提供=渋谷宮下町リアルティ)

原宿側から望む「渋谷キャスト」の外観。右手の通りが明治通り(画像提供=渋谷宮下町リアルティ)

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 渋谷・みやしたこうえん近くの都営住宅「宮下町アパート」跡地(渋谷区渋谷1)を活用した「渋谷宮下町計画」の施設名が「渋谷キャスト(SHIBUYA CAST)」に決まった。

日常的にキッチンカーなどが出店するキャットストリート入り口付近の広場

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 同所は、老朽化などで移転・更新などが決まった都有施設を有効活用し、民間のノウハウや資金力を導入しながら周辺開発の誘発を促す東京都の「都市再生ステップアップ・プロジェクト」渋谷地区の第1弾事業。渋谷周辺の都有地では、同所と美竹公園に隣接する東京都児童会館跡地、青山病院跡地の3カ所が対象となっている。

 都は2012年に「宮下町アパート跡地事業」として参加を希望する民間企業グループを公募し、コンペティションを実施。その結果、東急電鉄を中心とする企業グループが事業予定者に決まり、2013年5月に同事業を手掛ける特別目的会社「渋谷宮下町リアルティ」(南平台町)が設立された。代表企業で51%を出資する東急電鉄のほか、大成建設、サッポロ不動産開発、東急建設の3社が出資している。

 施設名は、渋谷と原宿をつなぐキャットストリート(Cat Street)に隣接していることと「配役」「役を割り当てる」を意味する「Cast」から命名。クリエーターが新たな事業につながる出会いやアイデアが生まれる創造活動拠点となることを目指すという。

 敷地面積は約5020平方メートル。ビルは地下2階~地上16階、延べ床面積は3万5000平方メートル。高さは約71メートル。正面にはスパンドレルという金属系仕上げ材の突起を、5種類の角度を持たせて設置することで建物の各部に陰影のコントラストをつけるという。

 キャットストリート入り口付近のグランドフロア(地下1階)屋外にはコンサルティング企業シアターワークショップ(桜丘町)が運営する広場を造る。キッチンカーやショップが日常的に出店し、週末にはイベントなどを展開。約100席のベンチを配置する。屋内には同社が運営する多目的スペースを設け、展示会やトークショーなどの用途に使えるようにする。広場と美竹公園側は貫通通路で通り抜けできるようになる。

 グランドフロアと地上1階にわたって展開するショップエリアには、東急ストアの小型スーパーなど3店舗が出店。1階~2階には春蒔プロジェクト(宇田川町)のシェアオフィス「co-lab」が、カフェを併設して入居。カフェは一般利用やイベントなどとしても使えるようにする。

 2階~12階は東急電鉄が運営するオフィスエリア(1フロア約400坪)。神南エリアに本社を構え、ファッションや飲食事業などを展開するベイクルーズグループが本社を移転するほか、ITやデザイン関連の個人クリエーターやスタートアップなどのサポートに注力し、満室稼働で開業する予定。

 13階~16階は1R~3LDKの共同住宅で、東急ラフィアと東急住宅リースが運営を手掛ける。13階はコレクティブハウスとして、専用の居住空間(19戸)に加えて、キッチンやリビングダイニングなど共用スペースを設ける。14階は1か月以上を目安に滞在できる家具や家電、日用品が付いた滞在施設「サービスアパートメント」(23戸)として、国内外からのビジネスマンやクリエーターなどに提供予定。15階・16階が一般賃貸住宅(38戸)となる。

 同所は70年の定期借地権が設定されており、事業終了後は更地返還する。

 2017年春開業予定。

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