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アトレ恵比寿に限定セレクトショップ「えびす亭」 ファッション学ぶ学生が運営

恵比寿を「もっと好きになってほしい」と話す青木優太さん

恵比寿を「もっと好きになってほしい」と話す青木優太さん

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 アトレ恵比寿(渋谷区恵比寿南1)3階「トライアングルコート」に2月15日、バンタンデザイン研究所(同)の学生が企画・運営するセレクトショップ「えびす亭」が期間限定オープンした。

グラノーラやジャム・調味料などの食品類も扱う

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 今月21日にイベントスペース「EBiS303」(恵比寿1)で開催される同校卒業修了制作展(以下、卒展)の一環。プロジェクトチームは、同校ファッション学部ファッションビジネス学科バイヤー&ショッププロデュースの学生12人と、販促やPRを学ぶ同学部ファッションプレス本科の学生4人の計16人。

 恵比寿は隣接する渋谷・代官山エリアのように「目的地になりにくい」ことから、「自分たちも魅力を知り切れていない、隠れ家のような雰囲気をアピールできれば」(バイヤー&ショッププロデュース2年の青木優太さん)と考え、恵比寿エリアに本社や店舗を構えるブランドの商品をそろえる同店を企画した。

 昨年12月にアトレの社員から施設コンセプトや来店者属性などを聞き立案した後、同施設営業担当・販促担当へのプレゼンテーションを行い、アイテム構成やMD(マーチャンダイジング)、価格設定のフィードバックを受けながら準備を進め、商品の仕入れなども学生たちで行った。同施設の客層に合わせ、30代の独身女性をコアに50代の主婦や20代のOLなどをターゲットに据える。

 取り扱うのは13社・ブランドの商品30~40種類で、「大人」「アンダーグラウンド」「ユーモラス」をキーワードにした「衣・食・住」関連商品。食器のセレクト店「THE HARVEST」(恵比寿南1)=滋賀・信楽焼のプレート類(1,080円~)、フラワーショップ「kusakanmuri」(恵比寿西1)=乾燥させた野生のハーブがそのまま入っているハーブティーブランド「ル・ベネフィックス」(1,080円)、土曜・日曜に営業しているデザイン雑貨・家具店「SOMEWHERE」(恵比寿南2)=タンポポの綿毛をアクリルに閉じ込めた、シネマフォトグラファーなどで活動する井上隆夫さんのオブジェ(3万5,640円)など。消防用防火服などを手掛ける小林防火服(恵比寿南1)のTシャツ(3,045円)は、オレンジなど同店限定カラーを扱う。

 同プロジェクトのディレクターを務める青木さんは「就職が決まっている学生は研修やインターンがあり、メンバーが集まりにくく、個人個人の負担が増えてしまったことや、学生だからという理由で断られてしまうこともあった」と振り返る。

 恵比寿を「良い場所なのは分かっていたが、思っていた以上の街」と言い、「当店をきっかけにもっと好きになってもらえたら。気に入った商品があったり、好きになったりしたらブランドのショップへ足を運んでもらえたら」と来店を呼び掛ける。

 期間中は学生(平日3人、金曜~日曜4人)が店頭に立って接客するほか、フライヤーを配布して卒展をアピールする。当日は卒展会場内にも同店をオープンするという。

 営業時間は10時~21時30分。今月21日まで。

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