シダックス（渋谷区神南1）が6月9日、渋谷の街を拠点とした教育事業「渋谷アカデミータウンプロジェクト」を発表した。

　同社が4月に創設した「学びの場づくり」となる「シダックス・アカデミー」を軸にしたもの。同アカデミーは、歌舞伎や日本舞踊などの芸道を初心から学ぶ「ジャパンカルチャー・アカデミー」、俳優・書画家の片岡鶴太郎さんなど著名な人を講師に招く「リベラルアーツ・アカデミー」など7つのジャンルに関する独自のカリキュラムを展開。同社が開発・監修を手掛け、2013年から渋谷・神南の「シダックス・カルチャー・ビレッジ」（渋谷区神南1）で展開している「カルチャーワークス」内を中心に順次運営している。

　同アカデミーでは、特別理事に片岡さん、全生庵（台東区）住職の平井正修さん、歌舞伎俳優の片岡孝太郎さん、アドバイザーに作曲家で東京音楽大学客員教授の三枝成彰さん、俳優で短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル＆アジア2015」の代表を務める別所哲也さんらを招いている。

　同プロジェクトは、区や地域の商店会、企業などと連携し、子ども、若者、高齢者、訪日外国人に向けてさまざまなイベントやワークショップ、カルチャー教室などを渋谷で展開することで、街を「学びを体験できる街（＝アカデミータウン）」として世界に発信することが目的。

　プロジェクトの一環として4月には、3月に閉館した国立総合児童センター「こどもの城」のノウハウを引き継いだ「シダックス子育て応援隊 こどもの城倶楽部」を発足。「シダックス・カルチャー・ビレッジ」内で、こどもの城で活動していた教師を招いた体育講座「親子でからだ遊び」、音楽家グループ「ガドガド」のコンサートなどを展開。現在は「ショートショート フィルムフェスティバル＆アジア2015」の上映会場の一つとしてホールを提供している。

　7月には、渋谷シダックスビレッジ（神南1）1階に、インターネットラジオ局「Shibuya Cross-FM」のスタジオを開設予定。災害情報を含む地域情報を発信する同局と連携することで、同プロジェクトの情報発信を図る。