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渋谷・富ヶ谷にビーントゥーバーチョコレート「ミニマル」-フレーバー8種用意

(左から)取締役の田淵康佑さん、山下貴嗣社長、エンジニアリングディレクター朝日将人さん

(左から)取締役の田淵康佑さん、山下貴嗣社長、エンジニアリングディレクター朝日将人さん

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 渋谷・富ヶ谷に12月1日、ビーントゥーバーチョコレート店「Minimal-Bean to Bar Chocolate-」(渋谷区富ヶ谷2、TEL 03-6322-9998)がオープンした。経営はBace(同)。

白を基調に「ミニマルな空間」に仕上げた店内

 「ビーントゥーバーチョコレート」は、カカオ豆(Bean)から板チョコレート(Bar)を作るまでの全工程を自社で行うチョコレートのことで、近年注目を集めているジャンル。同店は、コンサルティングの仕事をしていた山下貴嗣さんが起業し出店した。山下さんは、かねて中目黒のコーヒー&チョコレートショップでビーントゥーバーチョコレートを提供していた朝日将人さんが作るチョコレートを食べ、使うカカオ豆で味わいが変わる点などに可能性を感じたという。

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 勤めていた会社を今年6月に退社した山下さんは日本国内をはじめ、アメリカのビーントゥーバーチョコレートショップ、ヨーロッパのショコラティエを2カ月ほどかけて訪れ、工場などを見て回ったという。出店に当たり山下さん自身が市場調査し、住んでいる人の生活動線であることや、平日と休日の繁閑差が少ないこと、こだわりを持った個人店が点在していることなどから同エリアを選んだ。店名は、「本質以外をそぎ落とす」「カカオと向き合うブランド」などの思いを込め「ミニマル」と付けた。コアターゲットは30~40代。

 店舗面積は12坪。モルタルのファサードは販売する板チョコレートの表面デザインを模してデザイン。天井高3.5メートルほどある店内は、白を基調にした空間に、木とモルタルを組み合わせたL字型のカウンターを設置。照明のかさなどに黒を取り入れ「ミニマルな空間」に仕上げた。壁面にはタイルで世界地図をかたどり、カカオ豆の仕入れ先を分かるように示している。フロアと工房の壁にはガラス窓を設置しているため、オーブンでの豆の焙煎(ばいせん)、機械を使った摩砕、板チョコレートに成形するところまでを垣間見ることができる。

 朝日さんが産地の異なるカカオ豆と砂糖のみで作る板チョコレート(約50グラム)は、8種類を用意。ベトナム産カカオ豆を使う「ザクッ」とした食感や多彩な味わいが特徴的な「プリミティブ」(68%、1,404円)、ハイチ産カカオ豆を深めにローストすることで「甘くコクがある」味わいにし、粒子を残すことで食感を出す「ナッティー」(70%、1,080円)、マダガスカル産カカオ豆を使うビター(85%、1,080円)、ガーナ産カカオ豆を使うスイート(65%、972円)など。使う豆は2~3カ月ほどで入れ替えていく予定で、オリジナルブレンドのフレーバーも販売に向け作っている。現在の客単価は2,000円弱。

 板チョコレートの表面には、一口サイズや好きなサイズに割れるよう細かい目など、さまざまなサイズの割れ目をデザイン。パッケージは、密封チャック付きの袋にのしのようなデザインのカバーをかけ、製造日、カカオ豆の生産国や焙煎の温度・時間、味わいなどをまとめたカードを付ける。

 今月10日ごろからはイートイン(4席)もスタートし、香りフレーバー3種のアイスクリームやチョコレートドリンク(702円)、一口チョコレートとコーヒーのセット(432円)を提供予定。

 客層は30代後半を中心に年配客など地元住民が多く、男女比は4対6程度。オープンから間もないが「想定以上の反響」で売り切れるフレーバーも出ているという。山下さんの学生時代からの友人で同社取締役の田淵康佑さんは「スモールバッチの文化、味の違いを楽しんでいただければ。カカオで面白い・楽しい・新しいことを発信していきたい」と話す。

 山下さんは「きちんとコミュニケートして、日常の選択の一つに加えていただけるようになれば。フレーバーの種類も幅広くそろえているので、自分のお気に入りを見つけていただきたい」と来店を呼び掛ける。「日本のものづくりのスタートアップベンチャーだとも思っている。日本人のきめ細やかさや職人気質を取り入れた日本発のビーントゥーバーチョコレートとして、世界にも発信していきたい」とも。

 営業時間は10時~19時。

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