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ラフォーレ原宿でアートディレクター吉田ユニさん初個展-装苑ビジュアルなど

「これまでの集大成」と話す吉田ユニさん

「これまでの集大成」と話す吉田ユニさん

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 ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1、TEL 03-3475-0411)6階「ラフォーレミュージアム」で11月12日、アートディレクター吉田ユニさんの個展「IMAGINATOMY(イマジナトミー)」が始まった。

「装苑」75周年時に手掛けたビジュアルなども並ぶ場内

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 吉田さんは女子美術大学卒業後、大貫デザイン入社。宇宙カントリーを経て2007年に独立。以降、同館や渋谷ヒカリエなどの商業施設のキービジュアル、木村カエラさんやCharaさんのCDジャケット、映像、装丁など幅広く手掛けている。

 初の個展となる同展のタイトルは、「imagination=想像」と「anatomy=解剖」を掛け合わせた造語。吉田さん自身が作品を作る際に「一度バラバラにしてから再構築している」ことや、自身の頭の中を解剖するという意味を込めて命名。2007年の独立後に手掛けた作品から、同展に向け制作した新作までを紹介する。会場構成はトラフ建築設計事務所。

 展示するのは、強化ガラスの上にセットを組んでつり上げ、真下から撮影した香港のファッションブランド「b + ab」のビジュアル(2007年)や、雑誌「装苑」75周年記念企画で手掛けた、モデルの写真を約1300冊分に分解して背表紙に印刷し本棚に並べて撮影した「75 YEARS OF GIRLS」(2011年)、赤、黄、青3色のヘアカラーで撮影した顔を組み合わせた木村さんのアルバム「Sync」ジャケット(2012年)、モデルの体でアルファベットや記号、数字47字を表現した「The alphabet」(2014年)など約100点。

 スケッチやメーキングフォト、実際に撮影で使用したものを再現したセットなど、制作過程を知ることができる資料も並ぶ。

 場内では、初作品集「GASBOOK30 YUNI YOSHIDA」(3,996円)を先行販売するほか、新作「The alphabet」のポストカート(1枚162円ほか)を販売する。

 同展を「これまでの集大成」と話す吉田さん。「短かったような長かったような不思議な感じ。昔の作品はくすぐったい感じもする」とはにかみながらも、「この展覧会もそうだが、多くの人の手で作り上げられているのをあらためて感じた。すごくうれしいがまだ実感がない」とし、「足を運んでいただき、それぞれで楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。

 今月22日(19時~)には、吉田さんと写真家・宮原夢画さんをゲストに迎えたトークショーも予定。開催時間は11時~21時。入場無料。今月24日まで。

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