渋谷駅桜丘口地区再開発計画、都が決定-4棟建設具体化へ

国道246号線西口2階デッキから望むアーバン・コアのイメージ

国道246号線西口2階デッキから望むアーバン・コアのイメージ

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 東急不動産が地権者・事業協力者として参画する渋谷駅桜丘口地区再開発準備組合は6月16日、「渋谷駅桜丘口地区再開発計画」が東京都から都市計画決定されたと発表した。併せて、渋谷区において市街地再開発などの都市計画も決定された。

東西通路につながるA1棟低層部のイメージ

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 2005年12月に都市再生緊急整備地域に指定され、2010年10月に渋谷駅街区土地区画整理事業の施行が認可された渋谷駅周辺地区。東急電鉄・JR東日本・東京メトロの3社が手掛ける同事業は渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)の開業を皮切りに、渋谷駅地区駅街区・渋谷駅地区道玄坂街区・渋谷3丁目21地区の周辺3街区の事業が進んでいる。桜丘口地区も同決定を機に、具体化に移行していく。

 計画地は桜丘町1~4、8の各地内ほか。敷地面積は約1万7000平方メートル。事務所や店舗、住宅、生活支援施設、教会などを設備する4棟を建設予定。延べ床面積は24万1400平方メートル。

 1~4番地は2棟から成るA棟。A1棟=地上36階・地下5階・高さ約180メートル、A2棟=地上15階・地下4階・高さ約90メートル。延べ床面積は約17万4800平方メートル。事務所、店舗、駐車場のほか、「クリエーティブ・コンテンツ産業の連携を創出するため」の企業支援施設などで構成。

 8番地敷地面積約8510平方メートルに建設するB棟は地上32階・地下2階、高さ約150メートル。延べ床面積は約6万5900平方メートル。住宅や、事務所、店舗、駐車場のほか、「国際競争力強化を高める都市機能」として居住者や外国人ビジネスマンなどの生活支援施設を導入予定。B棟に隣接して、教会などになるC棟を建築。地上4階・地下1階、高さ約30メートル。敷地面積は約420平方メートル。延べ床面積は約700平方メートル。

 併せて、同地区を渋谷駅中心地区の都市起案整備を完成させる「重要なプロジェクト」と位置付ける。周辺再開発と連携した縦導線「アーバン・コア」、歩行者デッキ、ネットワークの整備を行うほか、街区再編と併せた都市計画堂との整備や地下車路ネットワークなどの整備を行うことで、利便性・安全性の向上を図る。

 2020年開業予定。渋谷駅街区土地区画整理事業は2026年度終了予定。

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