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渋谷・道玄坂に「森の図書室」-飲食も提供、深夜1時まで営業

完成イメージ模型

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 渋谷・道玄坂沿いに5月末、夜間営業を行う図書室「森の図書室」(渋谷区円山町)がオープンする。

漢字の「本」を3つ組み合わせて「森」にしたロゴ

 幼少期から「本を読むのが好きだった」というオーナーの森俊介さんは1984(昭和59)年神奈川生まれ。小学校の卒業アルバム内のクラスアンケート企画で読書のナンバーワンに選ばれ、現在でも年に100冊以上を読み、今年は既に120冊を超えているという。図書室の開設は中学生のころからの夢で、卒業作文でも書いていた。

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 大学卒業後、就職を機に渋谷に引っ越し、宇田川町と松濤に計4年住んでいた。渋谷は「好きな街」であることをはじめ、「多様な人がいる」点や「日本の文化の発信地」であることから、当初から渋谷への出店を決めていたという。2012年に勤めていた会社を辞め出店地探しを始めるも難航。「心が折れそうになって」恵比寿や六本木でも探したと森さんは振り返る。

 そうして見つけた物件は道玄坂沿いのビルのワンフロアで、以前はオフィスとして使われていた。店舗面積は115平方メートル。2部屋だった部屋の間仕切りを取り壊し1部屋にした。天井はコンクリート打ちっ放しに、床には古材を敷き詰める。本棚などはムクの木材で統一。壁2面(幅20メートルと6メートル)を本棚(高さは最大3メートル)にし、はしごまたは脚立を用意する予定。店名は自身の名字を冠に、ロゴは漢字「本」を3つ組み合わせた「森」にした。

 「いろいろな人が読書を楽しめるように」と、読書家はもとより、あまり読書をしない人や「何を読んでいいか分からない」という人などが読書をする「きっかけになる店」を目指す。蔵書数は約1万冊。小説を中心にジャンル問わずそろえるが、専門書や洋書は少なくなる見込み。利用者などの要望にも応えるという。ゆくゆくは児童や学生など年代別に分けたコーナーも設置する。フェイスブックで管理するため、本を借りる際はフェイスブック・アカウントが必要。

 本の貸し出しは無料のため、収益は軽食やドリンク類の売り上げで賄う。席の利用は飲食客のみに限り、別途500円の利用料が必要。毎回の利用料が不要の会員制(年1万円、2年目以降の更新は1年1,000円)も設ける。バーテンダーをしていた経験を生かすという。

 森さんは4月25日、書籍購入費を集めるためクラウドファンディング・プラットフォーム「キャンプファイヤー」に参加すると、翌26日には目標金額の10万円を達成。今月9日(22時)現在、支援者数は544人、支援額は371万7,700円(達成率3717%)を記録している。上回った支援金は設備の拡充などに充てる。

 こうした反響を「予想外」と驚きを隠せない様子の森さん。ずっとやりたいと思っていたことを、こんなに応援していただけると思っていなかったので本当にうれしい」としながらも、「どうなるのだろうと毎日不安でもある」と吐露。キャンプファイヤーやフェイスブックなどを通じ寄せられる応援の声に「感動して泣いた」こともあり、「要望などに全て応えることはできないかもしれないが、できる限りのことを最大限やりたい」と意欲を見せる。

 営業時間は18時~翌1時。自身の体験から、仕事帰りなどでも寄ることができるように設定した。スタッフの都合が付き次第、昼間の営業も予定する。

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